仕事やバイトを退職したいときの伝え方!メールやLINEで使える例文つき
正社員でもバイトでも、仕事を辞めたいときには上司に直接口頭で申し出るのがマナーです。しかし、出社できない状況だったり、上司になかなか会えなかったりと、口頭で伝えるのは難しいことも。そんなときは、メールやLINEで退職を伝えることも可能です。
その際、相手を不快にすることがないように、文面には十分気をつけなければいけません。この記事ではメールなどで退職したいと伝えるときの注意点や、実際に使える例文をご紹介します。
目次
退職の相談をもちかける場合
退職したいということ自体は口頭で伝えようと考えているけれど、そもそも上司と直接話す時間がないという方もいるでしょう。まずは、そのような方々に向けてアポ取りの例文をお伝えします。
件名:個別相談のお願い
お疲れ様です。
実は折り入ってお話したいことがあり、個別にお時間を取っていただければと考えております。
以下の日時の中で30分ほどお時間を頂けるときはありますでしょうか?
○日✕時~✕時
○日✕時~✕時
○日✕時~✕時
既にご予定が入っている場合、○○部長のご都合が良い日時をいくつかご提示いただけると幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
アポ取りの連絡をする場合のポイントとしては、他の人がいる場ではなく一対一で話したいということが伝わるようにすることです。可能であれば、他の人が少ない時間帯を指定したり、会議室など人が来ない場所で話したいことを一緒に伝えたりすると良いでしょう。
ちなみに、本来であれば話したいことの概要を事前に伝えておいた方が丁寧ですが、退職したい場合には引き留められるなどの可能性も出てくるので、聞かれない限り「退職の件」であることは伝えない方が無難です。
メールで退職の意思を伝える場合
最初に述べた通り、口頭で直接伝えるのがマナーではありますが、実際は直接申し出なければならないという決まりはありません。退職したいということ自体をメールやLINEなどで伝える場合の例文を見てみましょう。
件名:退職について
お疲れ様です。
突然の申し出となり恐縮ですが、表題の通り退職させていただきたくご連絡いたしました。
実は地方への引っ越しが決まり、今のまま働き続けることが難しくなってしまいました。
家庭の事情により急に決まったこともあり、本来は直接お伝えすべきところを、メールという形になり申し訳ありません。
退職日は○月○日で考えており、それまでに引き継ぎ等は済ませる予定です。
勝手を申し上げているのは重々承知のうえですが、退職についてご了承いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
退職の意思をメールで伝える際のポイントは、なぜメールでの連絡になったのかを伝えるとともに無礼を詫びることです。また、例文では地方への引っ越しを理由にしていますが、怪我や体調不良(過労含む)など、説得力のある理由であれば他の理由でも構いません。
なお、退職理由については以下のコラムで複数取り上げています。新卒向けの内容ではありますが、いろいろな立場の方にも使える退職理由をご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
関連:【例文あり】新卒が会社を辞めたいときの退職理由と上手な伝え方
メールで退職したいときのQ&A
ここまでは簡単にメールで伝えるときの例文やポイントをご紹介してきましたが、退職したいとメールで伝えることに対してまだ不安や疑問を抱いている方もいるでしょう。そこで、皆さんのお悩みをピックアップしてQ&Aにまとめました。不安や疑問はこの記事で全部解決してしまいましょう。
メールを送るタイミングはいつが良い?
電話と違い、メールやLINEは見られるときに見てもらうのが前提です。そのため、送る曜日や時間帯はあまり気にしなくても良いでしょう。
とはいえ、何も気にしなくて良いというわけではありません。退職希望日から逆算したうえで、余裕を持って連絡するようにしましょう。多くの会社では退職日の1~2か月前までに退職の意思を申し出るよう、就業規則に定めています。新たな人員確保や引き継ぎなど会社側の都合もあるので、1~2か月前と言わず、既に退職の意思が固まっているのであれば、早めに連絡することをおすすめします。
メールも送りたくないのでこのまま退職したい
連絡をしないまま辞めても、それは退職とみなされません。いわゆるバックレと呼ばれるこの行為は、会社側に大きな不利益をもたらすものです。そのため、場合によっては懲戒解雇(クビ)の処分を受ける可能性があります。一度でも懲戒解雇になってしまうと、新しい働き口を見つけるのが困難になってしまうので注意しましょう。
メールすら送りたくないという場合は、近年注目を集めている退職代行サービスの利用がおすすめです。退職の意思を代わりに伝えてくれるだけでなく、会社との間を取り持ってくれるので、会社とやり取りしなくても正規の手続きを踏んで退職することができます。
アルバイトならメールだけでもOK?
アルバイトと言っても扱いは会社によってさまざまですが、退職届の提出は必要ないところが多いようです。上司(現場責任者)に退職の意思を伝えるだけで、特に手続きすることなく退職できるケースもあります。ただし、「辞めるときは1か月前までに申し出ること」といった具合に、申し出の期間は正社員同様に定められている場合が多いので、雇用契約書が手元にあるのであれば事前に目を通しておくと良いでしょう。
また、メールさえすれば退職まで何もしなくて良いとは限りません。たとえば、制服などの備品を借りている場合はそれを返却する必要があります。業務内容によっては引き継ぎを求められることもあるでしょう。メールで退職の意思を伝えても構いませんが、退職までに必要なことは何かまでしっかり確認しておくと良いですね。
メールの返信が来なかったら?
忙しくて見ていないのか、他のメールに埋もれているのか、何らかの理由で届いていないのか……。返信が来ないのにはいろいろな理由が考えられます。念のため、もう一度再送してみましょう。もし、直属の上司以外の連絡先も知っているのであれば、その人も宛先に入れたうえで再送してみてください。
それでも返信が来ない場合は、電話をかけるか直接会って口頭で伝えるしかありません。どうしても口頭で伝えられない事情があるのであれば、退職代行サービスに依頼してみるのも一つの手です。
メールを送ったらもう出勤しなくて良い?
退職の申し出から実際の退職日までは通常1~2か月あります。もう出勤しなくても良いくらい有給休暇が残っていれば、実質的な即日退職も可能でしょう。しかし、そうではない場合が大半ではないでしょうか。また、有休消化を利用した即日退職が可能な場合でも、引き継ぎなどの問題があるので会社側が認めない限り成立しません。
メールを送って退職の承諾をもらったとしても、その時点で退職そのものが成立するわけではないことに注意しましょう。よほどの場合でない限り、即日退職はできないことも念頭に置く必要があります。
上手な伝え方で円満退職
退職の意思をメールで伝えても退職することは可能です。しかし、一般的なマナーにはそぐわないので、丁寧に注意を払って文面を作成しましょう。礼儀正しく伝えられれば、角を立てずに円満退職することができます。ぜひこの記事の内容を参考に退職の準備を始めてください。
また、メールでさえやり取りする気力がないという場合は、退職代行サービスの利用もおすすめです。我慢して出勤し続けたり、何となく仕事から遠のいて懲戒解雇になったりするよりは、スムーズに退職できた方が将来的に考えてメリットが大きいと思います。特に、退職代行ニコイチは業界一の実績と歴史を持っているので、あなたの支えになってくれることは間違いありません。悩んでいる方は、ぜひ一度相談してみてください。