エステティシャン辞めてよかった!サロンを辞めた理由と退職の流れ

外から見ると華やかなイメージのあるエステ業界ですが、実は非常に退職者の多いブラックな一面も……。今回は、大手エステサロンA社に約1年半勤めていたKさんに、エステサロンの内情と退職時のことについてインタビューしました。どんな理由で辞めたのか、退職後はどんな生活を送っているのかなど、気になるアレコレがわかります。

元エステティシャンの体験談

Kさん(東京都在住)
新卒で大手エステサロンA社に入社したが、労働環境の過酷さに退職を決意。現在はウェブメディアを運営する会社に転職し、事務やマーケティングの仕事をしている。

入社後すぐに感じたギャップ

入社後すぐに3週間の研修がありました。お客様への接し方や機械の操作方法などを学んだ後、研修を受けた全員がサロンデビューしました。正直こんなに早くサロンデビューするとは思っていなかったので、かなり戸惑ったのを覚えています。しかも、3週間で「使える」エステティシャンに育てるプログラムだったので、研修内容はかなり厳しく、研修が終わらないうちに脱落した同期もいました。

多忙すぎるサロン業務

配属先のサロンでは、お客様の施術だけでなく事務仕事も多数あり、正直休む暇がまったくなかったです。食事を取るどころかトイレに行くのさえままならず、本当に大変でした。お客様の施術が終わったらカルテ記入。次のお客様がいなくても店販の在庫確認や、長期間ご来店がないお客様への促進や、コース契約に関する手続きなど、やることは山のようにありました。

A社はかなりの大手だったので同期が50人ほどいたのですが、あまりに多忙すぎて半分以上は最初の半年で辞めていたと思います。

店舗ごとの当たり外れが激しい

次々と同期や先輩が辞めていく中、私は約1年半同じサロンで勤めました。A社の中では比較的長い方だったと思います。辞めたいとずっと思っていた中でもこれだけ続けられたのは、ひとえに配属先の人間関係が良かったからです。配属されてすぐの頃は、ものすごく嫌な先輩がいたのですが、1か月後には地方へ異動になりました。その先輩以外は同期も含めてかなり相性が良く、辛い労働環境の中でも頑張ることができました。

私は辞めるまで一度も異動がなかったので、運が良かったのだと思います。異動した同期の子は「店長がキツすぎる」と異動後1か月で辞めました。

散々引き留められた3か月

人間関係は良かったので、「とりあえず3か月やろう」「6か月は頑張ろう」「1年は続けよう」と過酷な労働にも耐えてきたのですが、1年を超えたあたりでさすがに限界を感じました。辞めたい理由はいろいろありましたが、ちょうど退職者が相次いでいたこともあり、引き留められにくい理由を押し出していこうと考え、「腰の負担がひどく、これ以上仕事を続けられない」と申し出ました。

しかし、身体的な理由でもなかなか納得してもらえず、何度も引き留められました。最初は直属の先輩に、次は店長。店長を突破したら退職できるかと思ったのですが、その後はエリアマネージャーから電話がかかってきました。さらには本部からも連絡があり、いろいろな人から引き留められて本当に大変でした。それでもどうにか納得してもらい退職できることになったのですが、退職日の前日まで「やっぱり続ける気はない?」などと引き留められ……。後になって退職代行サービスの存在を知ったのですが、それを使えばもっとスマートに辞められたかもしれません。

エステサロンを辞めてよかった

退職した後は解放感がすごかったです。転職先の会社はデスクワークが主なので、エステティシャンのときに悩まされた腰痛も緩和されました。決まった時間に休憩が取れるし、トイレも自由に行ける。何ならちょっとしたお菓子をつまむことだってできるので、本当に生活が一変しました。残業もなくきっちり定時で上がれるので、転職したばかりの頃は仕事終わりに街コンなんかにも行っていましたね。

やっぱりあの時辞めるという決断をしてよかったなと思います。今となっては、サロンでのあの日々も無駄ではなかったと思えますが、もう一度エステの道を志せるかと言ったらNOです。転職したことでサロン以外にもいろいろな道があると実感できたので、もう二度とエステ業界に戻るつもりはありません。

エステサロンはとにかく人手不足

エステサロンの多くは、慢性的な人手不足に悩まされています。全国各地にエステサロンが増え、エステティシャンが分散しているというのが原因として挙げられるでしょう。そして、人手不足ゆえに過酷な労働環境になってしまい、退職者が後を絶たないという悪循環に陥っているのです。

このような状況なので、今回お話いただいたKさんのように何度も何度も執拗な引き留めに遭うことが少なくありません。だからこそ、退職の仕方が重要になってきます。

退職届を出さずにバックレたい

ここまで読んで、引き留められるのは面倒だから……と何も言わずにそのままバックレたいと思う方もいるかもしれません。あるいは、上司や先輩に言い出しにくいからブッチしたいと思う方もいるでしょう。

ですが、退職届を出さずに辞めてしまうと無断欠勤が続く状態になってしまい、最終的に懲戒解雇(いわゆるクビ)になってしまうかもしれません。懲戒解雇はかなり重い処分です。転職先を探そうとしてもなかなか受け入れてくれるところが見つからず、後々のキャリアに大きく響きます。どんなに辛くてもバックレることだけはしないでください。

「すぐにでも辞めたい」「他のスタッフや上司とやり取りしたくない」という方には、退職代行サービスがおすすめです。あなたの代わりにサロンへ辞めたいと伝えてくれ、退職までのやり取りもすべて仲介してくれます。明日から出勤しなくなっても、あなたの不利益にならないよう調整してくれるので円満退職が可能です。

エステサロンを辞めたい、でも自分だけではどうしようもないという方にも退職代行はぴったり。退職代行サービスにはいろいろありますが、事前の相談は何回でも無料というところもあります。まずは一度話を聞いてみてはいかがでしょうか?

退職代行ニコイチは業界で一番の古株ながら、お手ごろな料金かつ親切なサービス設計で有名です。無料相談もLINEやメール、電話で簡単にできるので、気になっている方はぜひ一度相談してみてください。