新入社員(新卒)で退職代行を使うのってどうなの?ってか使える?

新入社員(新卒)で退職代行を使うのってどうなの?ってか使える?のキャッチ画像

新卒で入社した会社で働き始めたものの、現実はなかなか理想通りとはいかないことが多いです。「なんか違う…」や「この仕事、実は自分に向いていないのでは…」や「職場の先輩と上手くやっていけない気がする…」など、様々な理由で入社早々に「辞めたい」と思うこともあるでしょう。

そんな時に退職代行を使って退職することはできるのでしょうか。
また、新入社員が退職代行を使って退職すると、何かデメリットがあるのでしょうか。

今回は、新入社員(新卒)で退職代行を使って退職することについて、解説していきます。

新入社員(新卒)でも退職代行サービスは使える!

まず、先に結論からお伝えすると、新卒でも、入社してすぐであっても、退職代行サービスは使えます。
退職代行サービスを使うのに「勤続○年以上」などといった決まりはありません。

入社した翌日であっても、それが新卒で社会人1日目であっても、退職代行サービスは使えます。

入社してすぐに辞めたいと思ったら…

ただし、入社してすぐに辞めたいと思って、その気持ちのままに退職代行サービスを利用して退職してしまうのは、辞めましょう。

退職代行サービスを利用すれば100%退職できます。
これはつまり、退職代行サービスに依頼してしまった最後「やっぱり無しで!退職しません!」ということはできない、ということです。

自分で退職の意思を伝えるためには、その理由や、退職日、更には次の就職先など、入念に準備をしてから、退職を伝えることが多いですが、退職代行サービスに依頼するのは電話1本、あるいはメールやLINEだけで済んでしまいます。
仮に衝動的に「辞めたいっ!」と思った時に、その勢いのまま退職願を書き始めたら、書いているうちに徐々に冷静になってきます。また、上司にどうやって退職したいって伝えよう…辞めたらこの先どうしよう…などと、具体的なスケジュールや方法を考えるうちに「辞めたい」という衝動が落ち着いてきます。
これが、衝動のままに退職代行サービスに依頼してしまうと、冷静になる前に退職してしまい、後々とんでもなく後悔することになるかもしれません。

入社してすぐに「辞めたい」と思ったら、とにかく一度冷静になり、これから紹介する各ケースのどれに当てはまるのか、よく考えてみましょう。

退職代行を使った方が良いケース

まず、退職代行を使った方が良いケースについて、その例を挙げていきます。

1.提示されていた就労条件と異なっている

例えば「残業無し」と言われていたのに毎日残業がある、あるいは「残業代支給」と書かれていたのにサビ残ばかり、事務の仕事で就職したのに入ってみたら営業だった、など、事前に提示されていた条件と全く異なる事実が発覚した際には、これは正当な理由に値しますので、退職代行サービスを使った方が良いことがあります。
もちろん「こんなの聞いてません!辞めます!」と自分自身で伝えられれば一番良いのですが、そもそも最初の条件と異なる仕事を押し付ける会社はロクな会社ではなく、ブラック企業である可能性が高く、そういったところには高圧的ですぐ脅したり暴言を吐いたりするような上司がいるものなので、面倒なゴタゴタに巻き込まれる前にさっさと退職代行で辞めるというのも良いでしょう。

2.ハラスメント行為があった

入社早々に何らかのハラスメントがあった場合も、退職代行は有効です。
ハラスメントは、された側を委縮させ、しかもした側が地位の高い人だったり周りの信頼が厚かったりすると社内で相談もできず、そのままイヤな気分のまま働き続けて精神を病み、取り返しのつかないところまでに至ってしまう…という危険もあります。
セクハラ、パワハラなどは、本人がそう感じたらそうだという定義がありますので、「これって考えすぎ…?」と思っても、嫌だと感じたらさっさと辞めましょう。
ただし、なんとなく嫌われている気がする…、なんとなく面倒な仕事を押し付けられている気がする…程度のものは勘違いであったり思い過ごしであったりする可能性が高いので、あくまでも「精神的”苦痛”」かどうか、自分でよく自問して結論を出してください。

3.自ら退職したいと言ったのに辞めさせてもらえない

最後は、自分で退職の意思を伝えたにも関わらず「引き止め」にあって辞めさせてもらえないというケースです。
有期契約でなければ、仕事はいつ辞めても良いということが法で定められています。
試用期間とか研修期間とか、そういうものも関係無く、入社当日に退職の意思を示しても良いのです。退職の意思を示した2週間後には正式に退職できますし、どうしても会社へ行きたくなければ欠勤(当然給料は出ませんが…)すれば良いだけです。
だから、「引き止め」は会社がもっともらしい理由を並べても、無視してしまってOKなのです。ただ、勝手に辞めるわけにもいかないし、バックレるわけにもいかないし…困ってしまいますよね。そんな時は退職代行サービスを使って辞めるのがおすすめです。

退職代行を使わない方が良いケース

次に、退職代行を使わない方が良いケースをご紹介します。

1.思っていた仕事と違った!

まず、これは新入社員が辞める理由の上位に入りますが「思っていた仕事ではなかった」というものです。これに関しては、入社してからの短い期間だけではなんとも言えないものです。先ほど述べたように「事務のつもりが営業だった」ともなれば、これは「思っていた」のではなく「聞いていた」仕事と違った!と怒って辞めてしまってOKですが、例えば「電話対応は受付けの仕事だと思っていたのに、制作で入った自分が最初は電話番をしろと言われた」といったケースの場合は、要注意です。「最初は」ということは、この電話番はあくまでも一過性のものであり、制作の仕事をする前のステップという意図があって新人にやらせているのかもしれません。(悪習が残っているだけ…というケースもありますが…)
将来的に自分がやりたい仕事ができる道が拓けるのかどうか、この点をしっかり見極めずに「今やりたいことができないから」辞めてしまえ!というのはあまりにも浅はかです。

2.同僚や先輩と仲良くなれない…

明確がハラスメントやイジメ、いびりなどがない場合に、なんか仲良くなれない…なんか輪に入れない…なんか避けられている気がする…といった人間関係の悩みですぐに退職してしまうのはおすすめしません。
退職代行を使えばすぐに辞められますが、これでは次の職場でも同じように「なんか仲良くなれない…」という理由ですぐに退職することになり、結果として職を転々とすることになってしまいます。
まずは自ら歩み寄る努力をしたり、あるいは一人でも堂々と振舞ってみたり、周りの目は気にしないようにしてみるなど、工夫してみてください。

3.仕事がなかなか覚えられない・向いていない気がする

「どんなに努力しても」という言葉は前につけば、退職を検討しても良いでしょう。
しかし、入社してすぐに、この言葉がつけられるはずがありません。ちょっとやって「ダメだ、できない」と思うのは早すぎます。
自分でできる限りの努力をし、先輩や上司に教えを乞い、必死に頑張って、それでもダメなら別の道を探すようにしましょう。

4.自分で退職の意思を伝えるのが面倒

これは最もダメなケースです。
退職代行サービスは、確かに簡単に仕事を辞められる画期的なサービスです。
しかし、あくまでも「自分では言い出せない事情がある」方や、「引き止められて困っている」方などのための救済措置的サービスであって、面倒な方が依頼するようなサービスではありません。
本来、退職は自分自身で直属の上司に退職の意向を伝え、退職日などの相談をし、きちんと引き継ぎを行い、挨拶して会社から去るものです。そのことは忘れないでください。

入社してすぐに退職することのデメリット

新入社員(新卒)が退職代行を利用して退職することは、経歴的には何の問題もありません。履歴書に「退職代行を利用した」と書く必要は無く、ただ「一身上の都合により退職」とだけ書けばOKなので、これは全く問題にならないのです。

ただし、入社してすぐに退職することそのものにはデメリットがあります。
それは次の就職活動をする時に「どうして入社してすぐに辞めてしまったんだろう…」と思われることです。

しかし、正当な理由があればこのデメリットは簡単に解消することができます。
先ほどの「退職代行を使った方が良いケース」の「1」や「2」に相当するような理由があれば、それは正直に伝えてください。あるいは、とんでもないブラック企業だった場合、労働環境の酷さを理由として挙げれば納得してもらえます。

まとめ

昔は「石の上にも3年」と言ったもので、何事も最低3年は続けてみないと成果は出ないし、何も分からない、と言われていました。これは会社においても同じことで、入社してすぐに辞めようとすると「せめて3年は続けなさい」と言われることが多かったようです。

しかし、時代は変わりました。ブラック企業という言葉が一般的になり、法外な働き方を強いる会社があることが明るみに出てからは、そんな会社に3年もいるなんて無意味、酷い労働環境からは一刻も早く脱出すべし、という考え方が生まれました。

これは、新卒の新入社員であっても同じです。社会人経験が浅くても「これはオカシイ…」というのはすぐに気付くものです。気付いたらすぐに切って、別の道へ進むことをおすすめします。その際に、事情があり、自分では退職したいと切り出せない時、あるいは切り出したものの引き止めに合ってしまった時には、退職代行も検討してみてください。

まとめ

  • 新卒でも、入社してすぐであっても、退職代行サービスは使える
  • 辞めたいと思ったらとにかく一度冷静になり、しっかり考えてみるべき
  • ブラック企業等の場合は退職代行も検討