人間関係に疲れて退職したい・・・そんな時の対処法

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毎日顔を合わせるのも嫌な上司にこき使われている…
なんだか同僚に避けられて影で笑われているような気がする…

職場での人間関係の悩みは尽きません。
そんな人間関係が原因で退職したいと思ったことがある人は決して少なくないはずです。

今回は、職場の人間関係に疲れて退職したいと思った人に是非読んでいただきたい記事をお送りします。人間関係に疲れた時の対処法や、退職する際のアドバイスなどをまとめました。

退職理由のトップは人間関係

退職理由、転職理由のトップは「人間関係」です。
これは何年もの間揺らぐことなく、常にトップの座を譲らない不動の理由であり、それだけ多くの人が人間関係に悩んでいると言えます。

では、退職したくなるような人間関係とは一体どのようなものなのか、少し具体的に3つの例を見てみましょう。

上司や同僚とウマが合わない

「ウマが合わない」くらいで…と言われてしまうかもしれませんが、ウマが合うか合わないかは重大な問題です。
職種や業種にもよりますが、会社勤めの仕事の場合、会社にいる時間は1日平均10時間です。こんなに長くの時間をウマの合わない上司や同僚と同じ空間に閉じ込められていなければならないなんて、「辛い」という言葉以外の何ものでもありません。

同じプロジェクトチームで、しょっちゅう一緒に会議するような関係であればなおさらです。

見ているだけでイライラするという人も中にはいるでしょう。
そのような人と1日中顔を突き合わせていることに嫌気がさして、退職したいと考えるようになる人もいるかもしれません。

職場で孤立してしまっている

職場での孤立も精神的ダメージがとても大きいです。
なんとなく馴染めずに孤立した場合も、何らかの原因でぶつかり合って孤立してしまった場合も、その原因や理由を問わず、集団の中で孤立することは、その人の心を蝕みます。

もともと人間は群れで生きる動物なので、集団の中にありながら、その集団に馴染めずに除外されていると感じると、それだけで精神を病み、時には身体にまで影響が出ると言われています。

職場での孤立は退職理由としてもかなり上位にランクインするのです。

パワハラやセクハラだと感じることがある

ここではあくまでも「人間関係に疲れて」というテーマなので、パワハラやセクハラだと「感じる」という表現を使いました。
明らかにパワハラ、セクハラであれば、すぐにでも会社の上層部や人事に報告して、然るべき手段を取りこの問題を解決しなければなりません。場合によっては慰謝料を請求することもできます。

しかし、実際には誰が見ても明らかにパワハラ、セクハラだと言えるような、そんな分かりやすいパワハラやセクハラは横行しづらく、「これってパワハラなのかな…?」「私は不快に思うけど、声を上げても”こんなことでセクハラと騒ぐなんて…”と言われてしまうかも…」など、グレーゾーンで苦しんでいる人の方が遥かに多いのです。

明らかなパワハラやセクハラではなくても、本人がそう感じていれば声を上げることはできます。ただ、それができないのが現状なのです。

人間関係に疲れてしまった時の対処法

人間関係に疲れてしまい、退職したいと考えるようになってしまったら、いきなり退職届を書いて提出する前に、いくつか対処法を試してみましょう。
ここでは7つの対処法をご紹介しますので、実践できそうなものにトライして、その上で退職するかどうか再度検討してみてください。

身近な人に相談したり愚痴をこぼしたりする

家族や友人など、場合によっては親しい同僚でも構いません、とにかく身近にいる信頼できる人に相談したり愚痴をこぼしたりして、気持ちを吐き出してみましょう。

「誰かに喋っただけで気持ちが軽くなった」とか「愚痴を言っただけでスッキリした」など、聞いたことがありませんか?
人は、抱えているモヤモヤやイライラを口に出して吐き出すだけで気持ちの整理ができて冷静に前向きになれるという不思議な性質を持っています。

専門的な知識を持っていない相手でも、相談というよりも、ただ話を聞いてもらうだけで勝手に自分の中で気持ちにゆとりが出てきて、悩みが軽くなるかもしれません。

厳しい事も言ってくれる第三者に相談して解決策を探る

勇気がいる対処法ですが、親しい身近な人、いつもあなたの味方になってくれる人ではなく、公正な立場で厳しい事も言ってくれる第三者に相談すると、具体的な解決策を提示してくれることもあります。

例えば、いつもあなたの味方になってくれる人は、例えあなた自身にも問題があると思っても、それを口に出して言ったりはしません。「ひどい上司だね」とか「そんな同僚は無視しとけば良い」など、相手を落とすことにより「あなたは悪くない」と暗に思い込ませてしまいます。

その点、厳しい意見も言ってくれる公正な第三者であれば「それはあなたのこういうところが悪い」「あなたはこういうところを直すべき」と、厳しくも効果的なアドバイスをくれます。

意外と、このような具体的なアドバイスをもらい、実行することにより周りの自分への「当たり」を変えることができたという例も多く、ひとつ有効な手段と言えるでしょう。

自分に原因がある場合は自分自身を変えるよう努力してみる

ひとつ前の「厳しくも公正な第三者からのアドバイスを受ける」という項目にも共通していますが、人間関係の問題の原因が自分にあると考えられる場合は、自らを変えるよう努力してみましょう。

ほんの一例ですが、どうも職場で孤立してしまっていると悩んでいながら、自分が人見知りで挨拶ができず目も合わせられないため、それが原因で「怖い人」だと思われているらしい…となんとなく自覚している場合、無理やり明るく振舞うのは少しハードルが高いため、まずは笑顔でなくとも小さい声でも挨拶をするように心がけます。更に、お礼を言いたい時や、何か話がしたい時にはまずはメールから送ってみるようにする、どこかへ出かけたらお土産のお菓子を買ってくる、など、少しずつでも「怖い人」というイメージを払拭していくよう努力します。
すると、周りの人の、その人を見る目が変わっていきます。「あれ、意外と怖くないのかも…?」と変化してきて、何か話せるようなタイミングが掴めたら「極度の人見知りで、よく怖い人だと勘違いされて…」と言ってみると、案外「そういうことだったのか!」と納得してくれるものです。

他にも、人の話を途中で遮って自分の話ばかりしてしまう、と自覚しているならば、まずはとにかく人の話を最後まで聞くように努力してみるなど、もし自分にも原因があるらしいと自覚しているのであれば、まず自分が変わることから始めてみましょう。

自分ではどうしようもない場合は人事などに相談して配属を変えてもらう

自分に原因があるわけでもなく、なぜか分からないけれど職場で孤立してしまっている、あるいは原因にはなんとなく身に覚えがあるものの自分は悪くないと胸を張って言える、明らかに相手に原因がある、などという場合には、関係性の悪い相手がいない環境に身を置くことが最優先です。

退職もひとつの選択肢ですが、もし職場を変えずに、問題の人間関係から脱却することができそうならば、人事や上司に相談して配属を変えてもらうというのもひとつの手です。

休職して自分だけの時間を取ってリフレッシュする

人間関係に疲れてしまって、もう会社へ行くのも嫌だと感じたら、少しの間お休みを取ってみるというのもひとつの方法です。

有給を1日、あるいは数日取って好きなところへ出かけたり好きなことに没頭したりするだけで気分が変わりますし、休職できる会社であればもう少し長くお休みを取ってみるのも良いかもしれません。

疲れる人間関係が待ち受けている職場から一旦身を離して、リフレッシュすることにより、問題の相手を見る目や接する態度が変わるかもしれません。

具体的な転職のビジョンを持つ

人間関係に疲れてしまったからとにかく退職したい、転職したい、と勢いで会社を辞める前に、まずは転職のビジョンを持ってみましょう。

やみくもに退職したり、あるいは転職のビジョンも持たずに将来を何も考えず嫌な職場でダラダラと働き続けたりするよりも、明確に転職のビジョンを持つことで「こんな会社、いつでも辞めて転職してやるんだ!」という心のよりどころができます。

自分はいつでも行動に移せるんだ、と思うだけで、精神が安定して、人間関係の疲れにダメージを受けることなく仕事に集中できるようになる効果も期待できます。

実際に退職し他の会社に転職する

色々な対処法を試してみたものの、やはり人間関係に疲れるような職場にはいたくない、退職して別の職場で働きたい、そう思ったら退職して他の会社に転職するのも良いでしょう。

何しろ人間関係は転職理由のトップです。
同じように人間関係が原因で退職して職を変える人は大勢います。

「こんなことで辞めるなんて…」と卑下することなく、堂々と新しい人生を歩んでいってください。

退職理由に「人間関係」と言って良いのか

いざ、退職を決めたら、職場に正直に退職理由を「人間関係」と伝えて良いものなのでしょうか。これはケースバイケースで、何とも言えないところですが、できれば言わない、あるいは濁した方が良いでしょう。

「俺からあいつらにキツく言っておくから辞めることはないだろう」
などと引き止められてしまうことも考えられますし、変な噂が立ってしまうリスクもあります。

退職届に書く退職理由は勿論「一身上の都合により」で十分ですし、上司に伝える理由としては「前々から転職を考えていて転職先が決まったため」や「体調の都合で」や「家族の事情で」など、角の立たない適当なものを並べれば十分です。

転職する際の面接などでの退職理由を「人間関係」として良いのか

転職活動をおこなう際には、面接で必ず「転職理由」あるいは「退職理由」を聞かれます。
その際にも、正直に「人間関係」だと答えるのはあまりよくありません。人間関係でトラブルがあった人は、もしかしたらその人がその原因を作っているかもしれないと勘繰られてしまうリスクがあるためです。

転職理由、退職理由としては、キャリアアップや新天地での人生開拓など、なるべくポジティブな理由を述べるのがベストです。

自ら退職を申し出るのが難しい場合は退職代行サービスの利用がおすすめ

人間関係に疲れて退職を考えたものの、退職理由としては人間関係以外に良いものも思いつかないし、自分から辞めたいと言い出すのも気が引けて、勇気も出ないし、なかなか行動に移せない…そんな悩みを抱えている方には、退職代行サービスを使って退職することをおすすめします。

退職代行サービスは、依頼者に代わって職場に「退職したい」旨を伝えるサービスで、会社の上司や人事と連絡を取ることなく、そして会社へ行くことなく退職ができます。

人間関係に悩んでいる人は、会社へ行きたくないと思うことが多いため、退職代行サービスが非常に人気です。
退職代行を使えば確実に辞められるため、引き止めに合う心配もありません。

人間関係に疲れて退職したいけれど二の足を踏んでいるという方は、退職代行サービスの利用も検討してみてください。

人間関係に疲れての退職に関するまとめ

  • 人間関係そして特に孤立は最大の退職理由である
  • 退職や転職においての理由が必要な場合は角が立たず尚且つポジティブなものにする
  • 退職代行サービスを使えば会社の上司や人事との連絡および出社もせずに退職できる