看護師が退職代行サービスで即日仕事を辞める人が増えている理由

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退職代行サービスでは「会社へ行かなくても辞められる!」や「上司と連絡を取らずに会社を辞められる!」や「明日から会社へ行かなくてもOK!」など、なにかと「会社」というキーワードを出していますが、実はここ最近、看護師の退職代行サービス利用が増えているんです。

看護師なので、会社ではなく「病院を辞める」という形になるのですが、退職代行サービスは、もちろん会社だけでなく病院勤務の看護師さんたちも利用できるサービスです。

今回は、退職代行サービスを利用して即日で仕事を辞める看護師が増えている理由について、深掘り解説していきます。

看護師は離職率や離婚率が高い職業

看護師はとても大変な仕事です。
医療現場を支える大切な仕事であるため、引く手あまたで、資格を持っていれば食いっぱぐれることは無いとも言われる仕事ですが、その仕事内容は過酷で、決して楽な仕事とは言えません。

特に夜勤があるような大きな病院勤務の場合は、生活が不規則になり、それが原因で配偶者とも上手くいかなくなり離婚に至ったり、心身の調子を崩してしまい退職してしまったりということもよく見られます。

看護師を辞めたい理由トップ3

それでは、看護師が仕事を辞めたいと思う具体的な理由は何なのでしょう。
退職理由のトップ3を見ていきましょう。

1.労働環境が悪い

看護師を辞めたいと思う理由のトップは「労働環境の悪さ」です。
特に勤務時間や勤務日数について、長時間労働や不規則な労働時間で働かなければならないことや、休日が決まっていないことなどが「辞めたい」と思う理由につながります。

連休が取りづらい、残業申請などが非常に曖昧で残業代が発生しない状態で余分に働かなければならない、体調を崩しても(人手が足りないため)休ませてもらえない、有給を使う人など誰もいない、など、実際に看護師として働く人たちからは多くの声が上がっています。

一般企業のように「定時」というものが無い病院も多く、線引きが曖昧になっているケースもあります。
しっかりとした休みを確保できるかどうかは、働く上でとても重要なポイントとなります。
劣悪な労働環境で働いていると、徐々に神経がすり減っていき、心身共に疲弊し、物事をまともに考えられなくなっていきます。人によっては鬱を発症したり、自律神経に異常をきたしてしまうこともあります。

2.人間関係(いじめ・パワハラ)

人間関係は看護師だけでなく、どんな職場でも「辞めたい」理由のトップにランクインするものですが、看護師の人間関係問題の中でも特徴的なものが院長や看護師長によるパワハラや、先輩、あるいは同僚たちからのいじめです。

病院はかなりクローズドな、「閉じられた」世界です。
そして、辞めたい理由1位にもランクインしている通り、その労働環境は良いとは言い難い病院も多く、誰もがストレスを抱えて働いています。
ストレスが溜まると、そのはけ口を求めてしまうのが人間の哀しい性です。

院長や看護師長も人間です。彼らが過密スケジュールや、厳しい労働環境でストレスを抱えて働いていると、どうしてもそのはけ口は自分よりも立場の低い看護師たちとなるのです。
こうして、院長や看護師長、先輩たちによるパワハラやいじめが横行するようになります。

3.過大な責任感

看護師は人の命や健康を預かる病院が職場になります。
そのため、ひとつひとつの仕事にはかなりの責任が生じます。
看護師のミスひとつで、患者の健康に影響を与えてしまうということも十分考えられるのです。最悪の場合は、看護師のミスによって尊い人命が奪われてしまうということもあり得る世界なのです。

また、勤務する病院によっては、常に「死」というものと顔を突き合わせなければならない看護師たちもいます。
一般的な企業に勤める人は、一生に数えるほどしか「死」と向き合いませんが、それが日常化した時に、慣れていける人、割り切れる人もいれば、なかなか受け入れるのが難しく、どんどん心に不可をかけ続けてしまう人もいます。

大きな責任を伴う仕事であり、人の命の重さと向き合わなければならない仕事でもあるため、看護師の中にはその仕事内容そのものに耐えられなくなり、辞めたいと思う人もいます。

看護師が退職代行を使って即日退職する理由

さて、看護師が辞めたいと思う理由トップ3を見てきましたが、問題はなかなか辞められない現実があることです。

「退職」は全ての労働者に平等に与えられた権利であり、法律上は退職の意向を示してから2週間後には退職できるとされています。
しかし、看護師の多くは「辞めたい」と思っても、なかなかそれを言い出せなかったり、「辞めたい」と伝えても辞めさせてもらえなかったり、様々な事情があり辞めるに辞められないという困った状況に陥ってしまっているのです。

そんな時に役立つのが退職代行サービスであり、利用する看護師が増えてきています。
退職代行サービスを使えば、病院や上司に連絡することなく、即日で辞めることができます。そんな退職代行サービスを利用して、即日退職する理由をまとめてみました。

1.自分で退職を申し出たものの引き止められた

まずは、自分から退職したいと伝えたにも関わらず「辞めないでくれ」や「今いなくなると困る」と引き止められてしまったため、という理由です。

医療現場は慢性的に人手不足に悩んでおり、常に人手が足りずにバタバタしています。
そんな中で、看護師に辞められると困るという病院側の気持ちも分からないではないですが、先ほども述べた通り退職は立派な権利であるため、本来は引き止めはしてはなりません。
しかし、それを知らずに、退職届を受け取らなかったり、破いてしまったり、捨ててしまったりする病院もあるようです。

そこまでしなくても「新しい人が入るまでは待ってくれ」や「今いなくなると困る」や「患者さんたちのことはどうでもいいのか」など、あの手この手で言葉巧みに退職させまいと迫ってくるケースはよくあります。

3回も4回も退職届を持っていったのに「待ってくれ」と言われてしまい、いい加減嫌気がさして退職代行サービスを使って辞めた、という人もいるくらい、この問題は根強いです。

2.とても「辞めたい」とは言い出せない環境

引き止められる以前に、そもそも「辞めたい」とは言い出せないような空気や雰囲気を作ってしまっている病院もあります。

わざと「今誰かに辞められるとうちは回らなくなる」と常日頃から刷り込むように看護師たちに言って聞かせたり、誰かが「辞めたい」と言い出したら徹底して引き止めた挙句いじめのような形で「見せしめ」をおこなったり、これから辞めるという看護師に嫌がらせをしたり、その手口は様々です。

このような具体的な方法で「辞めたい」と言い出せない環境を作っていなくても、単純に院長や看護師長の人となりからして、「辞めたい」と言えば何をされるか分からないという恐怖に怯えて退職できない看護師も多いのが現実です。

基本的には自ら辞めたいと言い出さない限りは退職できませんが、退職代行サービスを使えば、退職の意向を退職代行サービスのスタッフが伝えてくれるため、自分から言い出せない看護師が多く利用しています。

3.精神的に限界を迎えた

酷い労働環境で働いていると、だんだん精神を病んでいきます。
あるいは、いじめやパワハラなども同じです。
大きなストレスを抱えて働き続けると、そのうち心身に影響が出てきて、うつ状態になったり、正常な思考がストップしたり、仕事へ出ようとすると吐き気に襲われるなど体調の変化がおきたりします。

ここまでくると、もう一刻も早く仕事を辞めなければなりません。
この状況下にあって「退職したいと伝えて2週間は勤務して、それから辞める」などと悠長なことを言っている場合ではありません。

退職代行サービスを利用すれば、退職の意向は代行スタッフが伝えてくれますし、退職が完了するまでの2週間の間は「体調不良による欠勤(あるいは有給)」という名目で勤務しなくてよくなるため、即日退職が実現できるのです。

看護師の退職で困りごとや悩みがあれば退職代行サービスに相談!

看護師の退職理由や、看護師が退職代行サービスを利用して即日退職する理由を解説しました。貴方が看護師として働いていて、共感したり、記憶を振り返って思い当たる節があったりして、仕事を辞めたいと考えていたら、まずは退職代行サービスに気軽に相談してみましょう。
看護師の利用が増えているため、看護師の退職にもスムーズに対応してくれますし、有給消化や退職手続きについても丁寧に相談に乗ってくれます。
また、退職後の就職サポートをおこなっている業者もあるので、次の就職先が決まっていないけれど仕事を辞めたいという看護師の方にも、退職代行サービスはおすすめです。

まとめ

  • 看護師を辞めたいと思う理由のトップは労働環境の悪さ
  • 退職は看護師も含めた全ての労働者に平等に与えられた権利
  • 退職代行サービスを利用すれば看護師であっても即日退職が実現可能