試用期間中に退職代行は使える?

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新しい会社で働き始めると、最初の一定期間は「試用期間」となっていることがあります。
この試用期間中に会社を辞めたくなってしまった時に、退職代行を使うことはできるのでしょうか。

試用期間とは何か

雇用形態を問わず、会社が新人を雇った時には「試用期間」を設けることが一般的です。
まだ仕事に慣れておらず、様々な業務を覚えていく期間であり、同時に会社が新人の人となりや仕事への取組みを見て、このまま続けて働いてもらうかどうか判断する期間でもあります。

試用期間を設けることは法律で定められているわけではないため、試用期間を設けていない会社もありますし、その期間の長さや就労条件については会社によりまちまちです。
給料の8割程度が支払われ、試用期間満了後に初めて正規の給料となるケースもあります。
正規の労働条件と変わらない待遇が受けられる会社もあります。

試用期間の間、特に採用してから2週間の間は会社が新人を解雇しやすい期間となります。
採用したものの、毎日遅刻してきたり、就労規則の違反行為が目立ち指摘し指導しても改善されなかったり、3日目以降無断欠勤が続いたりするなど、会社が「この人はやはりうちで働いてほしくない」と判断した場合、その理由が正当なものであれば解雇することができます。

試用期間のポイント

  • 試用期間は様々な業務を覚えていくために設けられる期間
  • 試用期間の長さや就労条件については会社によりまちまち
  • 試用期間は会社が新人を解雇しやすい期間

試用期間は「会社が自分を試す」だけでなく「自分も会社を試す」期間

試用期間というと、会社が新人を試して、働き続けてもらうかどうか判断する期間というイメージが強く、実際その役割をもっています。しかし裏を返せば、試用期間は雇われた新人が会社で働き続けられるかどうか判断する期間でもあります。

入社してみたものの、ひどいパワハラが横行している、いじめが蔓延している、嫌がらせをされた、就労条件と明らかに異なる内容だった、採用前に言われていた残業時間を遥かに超えている、など、この会社でこれから働くわけにはいかない、と思える場合もあるかもしれません。

試用期間だからといって退職をためらうことはない

試用期間中に「この会社で働き続けたくない」と思った場合、試用期間中だからといって退職をためらう必要はありません。
その理由にもよりますが、正当な理由であれば一刻も早く会社を辞めるべきです。

正当な理由の例

  • パワハラやセクハラがある
  • いじめがある
  • 明らかに悪意をもった嫌がらせをされた
  • 事前に示された就労条件と大きく異なり何の説明もない
  • 残業や休日出社を強要される

すぐに退職に踏み切らず一度考えた方が良い理由の例

やりたい仕事をやらせてもらえない

→将来的にやりたい仕事ができるかビジョンを確認

やりたくない業務があった

→なぜやりたくないか、どの程度やりたくないか、今後回避できるものなのか等を考える

仕事ができない/覚えられない

→慣れればできるようになるのか、努力でカバーできそうか等を考える

こういった理由であっても、じっくりと考えた末に「やはり辞めよう」という結論に至り、退職しても後悔しないという確信が持てれば、試用期間中に退職を考えても良いでしょう。

試用期間中に退職代行サービスを使って退職することはできる?

いきなり結論ですが、試用期間中に退職代行サービスを使って退職することはできます

試用期間中であっても、通常の退職の流れを踏めば退職することができますので、安心して退職代行サービスに任せられます。

もちろん退職代行サービスを使わずに自分で退職の意思を申し出て、それなりの退職手続きを踏めば退職できます。ただし、正当な理由がなければ会社から引き止められる可能性が高く、両者の合意がなければ退職が難しくなるケースもあります。

試用期間中だからこそ退職代行サービスの活用がおすすめ

試用期間中に退職の旨を申し出るのには、かなりのメンタルの強さが必要です。
折角採用してもらったのに、試用期間中に辞めるなんて非常識と思われるかも…と尻込みしてしまう方も多いのではないでしょうか。

円満退職の理由として多く挙げられるのが「結婚、出産、介護、引越し」など外的な理由ですが、採用期間中に退職する理由にはこれらは使いづらいです。
なぜなら「それならなぜうちに就職したんだ」と言われてしまうからです。
もちろん、人生何が起こるか分かりませんから、入社時には予定していなかったことが起こる可能性もあります。しかしその可能性は極めて低いでしょう。

だからといって「働いてみたけれど、やはり辞めたい」とダイレクトに伝えるのも気が引けます。

そんな難しい試用期間中だからこそ、退職代行サービスを活用することをお勧めします。
自分で会社に退職の意向を伝えずに退職できるため、試用期間中に退職したい方でも気を病むことなく退職することができます。

まとめ

試用期間中であっても会社を退職することはできます。また、退職代行サービスを使った退職も可能ですし、むしろ試用期間中の退職サービスの活用はおすすめです。

試用期間中に会社へ行きたくなくなり「なんか合わない」という理由で無断欠勤を続けることだけは絶対にNGな行為ですので、無断で会社へ行かないという選択肢を取る前に是非退職代行サービスに相談してみてください。

試用期間における退職のポイント

  • 試用期間は新人が会社で働き続けられるかどうか判断する期間でもある
  • 試用期間中だからといって退職をためらう必要はない
  • 試用期間中であっても退職代行サービスを使った退職も可能