新卒で会社を辞めたい時の対処法

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新卒で就職した会社を辞めたくなった時、辞めるべきか辞めずに続けるべきか迷う事でしょう。新卒で会社を辞めたいと思う人は少なくなく、その理由は様々です。まだ社会人経験の浅い新卒生は、何が「社会人としては当たり前」なのか、どこまでが「仕事ならば仕方ない」と割り切るべきなのか、その感覚が養われていないため、実に半数以上の人が一度は会社を辞めたいと思うそうです。 新卒で会社を辞めたいと思う理由と、対処法についてまとめていきます。

新卒で会社を辞めたくなる理由

新卒で会社を辞めたいと思う理由には、主に次のものが考えられます。

  • 仕事内容が思っていたものと違った
  • 労働時間などの就労条件が入社前に聞いていたものと違った
  • 給料が低いと感じた
  • 上司や先輩との折り合いが悪い
  • 同僚との人間関係が上手く築けない

それぞれ細かく見ていきましょう。

仕事内容が思っていたものと違った

入社してから配属が決まるような会社では、希望の部署と異なるところに配属が決まってしまうことがあります。やりたい仕事、イメージしていた仕事と異なる仕事内容に戸惑ったりやる気を感じられない人もいる事でしょう。 また、入社前にあれこれ想像していた仕事のイメージと、実際に入社した後の仕事が大きく異なる事もあります。雑誌記者になりたくて出版社に入社したのに、デスクでデータ分析するだけの仕事を任される、商品開発がしたくて飲食チェーンの本社に入社したのに、まずマーケティングからと言われてひたすら顧客データの資料作りをする、など、様々なケースが考えられます。

労働時間などの就労条件が入社前に聞いていたものと違った

会社説明で聞いていた定時は9時から18時で、自分も当然その時間に退勤できると思っていたのに、実際は毎日残業続きで、終電で帰る日々を送ることになってしまったなど、労働時間をはじめとする就労条件の「予想外」が会社を辞めたい理由となることもあります。 残業は平均1,2時間と言われていたのに実際は3時間を超えていた、休日出社について何も聞かされていなかったのに月に何度も休日出社がある、有給休暇が思うように取れない、など働き方についての不満が「辞めたい」という感情に結びつくのです。

給料が低いと感じた

入社前に給料についての説明はされるものの、実際に入社して働き始めたところ、思っていたよりも給料が低いと感じて辞めたいと思うケースもあります。 額面と手取りの差について予想できずに、手取り金額だけを見ると「低い」と思ってしまったということもありますし、当然つくだろうと思っていた手当がつかないということが発覚するということもあります。 また、昇給の見通しが立たない、ボーナスが出ない(あるいは低い)、なども辞めたいと思う原因のひとつとなります。

上司や先輩との折り合いが悪い

指導してくれる立場にある上司や先輩との折り合いが悪く、人間関係をストレスに感じて辞めたいと思うこともあります。 厳しい指導を受けたくない、飲み会や昼食に誘ってくる上司が嫌だ、常に緊張していなければならないことがストレス、など、様々な理由により、上司や先輩の存在が原因となって辞めたいと思ってしまうのです。

同僚との人間関係が上手く築けない

同期の仲間たちの中で人間関係を上手く構築できずに辞めたいと思うこともあります。 上司や先輩であれば、ある程度よそよそしく振舞い距離感を取っても良いのですが、同期の同僚たちだと友人のように仲の良いコミュニティになることがあるため、その中で浮いてしまうと居心地が悪く、会社へ行くのが嫌になってしまうことが考えられます。

新卒で会社を辞めたくなるポイント

  • 実際の業務がやりたい仕事、イメージしていた仕事と異なった
  • 労働時間をはじめとする就労条件が予想外だった
  • 想像よりも給与が低いと感じた
  • 上司や先輩との人間関係をストレスに感じた
  • 同僚との人間関係を上手く構築できなかった

理由別!辞めたいと思った時の対処法

それでは、それぞれの理由で会社を辞めたいと思った時の対処法を理由別にご紹介します。

仕事内容が思っていたものと違った

自分がやりたい仕事ができる可能性があるのかどうかハッキリさせましょう。

例えば、今は与えられた仕事をやるしかなく、それはやりたい仕事ではないけれど、この試練を乗り越えればやりたい仕事を任せてもらえるようになる、ということであれば、少しの間我慢して与えられた仕事に一生懸命取り組めるようになります。 希望の部署に配属されなかったとしても、節目節目で希望部署を会社へ伝える機会があり、その希望を聞き入れてもらえる可能性があるのならば、様子を見てみるのも良いでしょう。

この先やりたい仕事ができる可能性が無く、このまま同じ会社に居続けていては絶対にやりたい事ができないと確信が持てたら、退職や転職を考えても良いかもしれません。

労働時間などの就労条件が入社前に聞いていたものと違った

働き方に関しては、心身共に健康で生き生きと働くためにとても重要なポイントとなるため、慎重にならなければなりません。 残業が予想を遥かに超える場合、自分の望んでいた働き方とかけ離れた働き方だった場合は、一度会社に相談してみましょう。直属の上司や、人事部、相談窓口があれば相談窓口へ、どうにかならないのか相談し、それでも働き方が改善されない場合は退職や転職を考えると良いでしょう。

給料が低いと感じた

給料については、新卒だとなかなかイメージを持ちにくいというのが正直なところだと思われます。一ヵ月で稼げる金額がどれほどのものなのか、客観的に理解することが大切です。 額面と手取りの差もありますし、残業代や特別手当の有無も給料に影響します。 新卒の給料平均額、中央値、業種別、職種別の給料などについて、まずは情報収集をおこない、自分の給料が一般的に「普通」なのかどうか客観的に分析してみましょう。 その上で、やはり給料が低いと思ったら、どうしたら給料を上げることができるのか考えましょう。 今いる会社での昇給率、昇進のシステムを上司などに聞いて、将来を見据えて会社に残るという選択もできますし、会社を変える、あるいは仕事そのものを変えるといった手段でより高い給料を目指すという選択もできます。 お金は簡単には稼げませんので、思っていたよりも給料が低かったからやーめた!といって簡単に仕事を放り出さないようにくれぐれも注意してください。

上司や先輩との折り合いが悪い

上司や先輩との折り合いが悪い場合は、自分に原因があるのか、相手に原因があるのか考えましょう。その上で、自分が変わる、あるいは自分がある程度我慢すれば乗り切れそうだと判断できれば簡単に辞めずに少しの間様子を見た方が良いです。 自分に原因がある例としては、挨拶をきちんとしない、話を聞かない、敬語が使えない、などが考えられます。社会人としてのマナーはあるか、上司や先輩に失礼な態度をとっていないか、一度自分を振り返ってみましょう。 上司や先輩に原因がある例としては、言い方がきつい、理不尽に怒る、パワハラやセクハラなどがある、などが考えられます。あまりにも酷い場合は上司の上司に相談したり人事部に相談したりしてみましょう。それでもダメならば退職、転職を考えましょう。

同僚との人間関係が上手く築けない

同僚との人間関係に悩む場合は、いじめがある場合を除き、あまり気にしないというのが最も効果的な対処法です。 学校生活では友人同士のコミュニティはとても大切ですし、日常の大半をそういったコミュニティで過ごしますが、社会人になるとグループで過ごす時間は減ります。仕事は仕事と割り切って、グループに依存しないことが大切です。 ただし、いじめがあり心身に苦痛を受けている場合には、一刻も早くその環境から逃げましょう。この場合は退職、転職をおすすめします。

辞めたいと思った時の対処のポイント

  • 実際の業務が想像と異なった場合は、希望を叶えられる機会がある場合は様子を見てみる
  • 就労条件が予想と大きく外れた時は、まず直属の上司や、人事部、相談窓口へ
  • 実際の給与が低いと感じた時は、情報収集をおこない分析する
  • 上司や先輩との人間関係をストレスに感じた時は、まずは客観視で分析して自分を振り返る
  • 同僚との人間関係を上手く構築できなかった時は、あまり気にしないことが効果的

新卒で会社を辞めたいけれど言い出しづらい時は退職代行サービスを活用

新卒で会社を辞めるとなると、まだ少ししか働いていないのにもう辞めるのかという印象を与えてしまうのでは、ということが怖くて自分からなかなか辞めたいと言い出せない人もいることでしょう。

自分から会社を辞めると言い出しづらい時は、退職代行サービスを活用することをおすすめします。自分で退職する旨を会社に伝えずに、会社を辞めることができるため、ストレスなく会社を辞めることができます。

気に入らない、思っていたものと違った、という「ずれ」は多少なり誰もが経験することですので、よく考えずに「なんか違った」という理由で会社をすぐに辞めてしまうのはおすすめしませんが、どう考えても辞めた方が良いと判断した場合には我慢せずに早く新しい環境に身を移すべきです。 辞めるべきか、辞めずにとどまるべきか、悩んだ時にも退職代行サービスの無料相談で話を聞いてもらうことができるため、一度相談してみるというのも良いかもしれません。

まとめ

  • 会社を辞めたいという思いは複数理由があるが、事前の情報・想像との相違が原因の場合が多い
  • 会社を辞めたいと思っても、衝動的にならずに一度熟慮して相談してみるのがおすすめ
  • 自分から会社を辞めると言い出しづらい時は、退職代行サービスを活用