退職で悩んだら相談する?相談しない?結局どっちがいいのか

退職で悩んだら相談する?相談しない?結局どっちがいいのか

退職しようかどうしようか悩んだ時に、会社の同僚や先輩、上司に相談する人がいます。
しかし、相談した結果引き止められてしまった、辞めないでほしいと泣かれた、という新たな悩みがプラスされてしまったという例もあります。

退職しようか悩んだら、会社の人に相談しても良いものなのでしょうか。
それとも、会社の人には相談せず、自分だけで決めるべきなのでしょうか。

今回は、退職の悩みを会社の人に相談するか否かについて解説してきます。

結論!会社の人には交渉はしても相談はするな!

先に結論を行ってしまうと、辞めようか悩んでいる会社の人間には「交渉」はしても「相談」はしない方がいいです。

「交渉」と「相談」の違いについては後ほど詳しく解説しますので、まずはなぜ相談してはいけないのか次の項目で確認してください。

会社の人に相談してはいけない4つの理由

なぜ会社の人に相談してはいけないのでしょうか。
その理由を4つの観点から紐解いていきます。

1.相談された方も困る

まず、最大の理由が「相談された方も困ってしまう」という点です。
「辞めようかどうしようか迷っているんです」と相談されても、結局のところ「自分で決めるしかないのでは」と思われてしまうことでしょう。

会社の人間としては「辞めたらいい」とも「辞めた方がいい」とも言いづらく、しかし「辞めないでほしい」と言うことで相談者を困らせるのも忍びないということで、無難で当たり障りのない「自分で決めたらいいと思う」というアドバイスしかできなくなります。

もちろん、これはあくまでも一般論であり、中には本当に親身に相談に乗り、会社の利益や自分の立場などは関係なく、客観的に意見を述べてくれる人もいるかもしれません。
しかしそういった人は一握りです。

2.引き止めに合う可能性がある

会社を辞めようか相談したことにより、逆に強く引き止められてしまうというリスクがあります。

「えっ!?辞める!?それはダメだよ!君はうちの会社にはなくてはならない大事な存在なんだから!」とか「今辞められたらうちはもう終わる……」とか、何かしら理由や感情をぶつけて全力で引き止められると、相談者も困惑してしまいます。

3.嫌がらせを受ける可能性がある

まだ辞めると決まったわけではなくても「辞めようか悩んでいる」という相談をした時点で「うちの会社を辞めようとしている」と思われてしまいます。
いかなる理由であれ、会社を去ろうとするということは、その会社に不満があったり、未練が無かったりすると捉えられ、あまり良いイメージではなくなります。

また、辞められたら困る状況で「辞めようか考えている」なんて言われたら「うちを裏切るのか」と思われてしまうかもしれません。

そうなると、陰湿な嫌がらせや、給料カット、仲間外れなどの不当な扱いを受ける可能性が生じます。

4.噂が広がることも

他言無用で相談しても、どこかで噂が広まって、まだ決定事項でもないのに「あいつ、辞めるらしいよ」という話題で持ちきりになる可能性があります。

噂に尾ひれはひれついて、あることないこと広まり、立場が悪くなったり、いらない誤解を招いたりする危険もあるので、退職が決定事項となるまではあまり人に言いふらしたり、安易に相談したりしない方が安全でしょう。

退職しようか悩んだ時に取るべき行動ステップ

会社の人に相談しない方がいいとなると、退職しようか悩んだ時にはどのような行動を取るべきなのでしょうか。

順番にまとめましたので、参考にしてみてください。

ステップ1:自分の気持ちや原状を書き出して整理する

まずは、自分との対話が重要です。
「退職したいな。でも、どうしよう。本当に退職しちゃっていいのかな。辞めるべきか、それとも続けるべきか……」と悩んだら、その気持ちをそのままにしておくのではなく整理しましょう。

やり方としては、とにかく書き出すことです。
パソコンやスマホでメモ帳を使っても良いのですが、できれば手書きで書きなぐった方がスムーズに頭の中で考えていることが引き出せます。

書き出すことは次の各点です。

  • なぜ辞めたいと思っているのか(仕事が大変?人間関係?待遇?など)
  • 仕事を辞めたくない理由はある?
  • 仕事を続けた場合の5年後と、辞めて転職した場合の5年後を想像する
  • 仕事のここが解決すれば辞めずに続けられるという点(あれば)
  • 退職して新しい仕事を探す意味や意義とは

他、思っていることをとにかくどんどん書き出していきましょう。
そして、その中で「自分が本当に退職すべきなのか」ということを考えてみてください。

ステップ2:家族や親しい友人(会社以外の)に相談(報告)する

次に、家族や友人に相談ないし報告をしましょう。
友人は同僚ではなく会社とは無関係な人が望ましいです。
家族が会社関係者の場合は致し方ありませんが、仕事とは切り離して聞いてほしいと伝えましょう。

この時点では、できれば「辞めようか迷っている」のではなく、「辞めようと思っている」の段階まで進んでいると良いです。
しかし、本当に悩んでいて決められないということであれば、何で悩んでいるのか、どんな点で「辞める」という決断ができないのか、そこをしっかりと伝えましょう。

ここで家族や友人たちの反応を見て、自分の考えや決断で良いのかどうか確認します。
軌道修正が必要ならば再度熟考しましょう。

ステップ3:もし交渉事項があれば会社と交渉する

交渉事項とは、ステップ1で自分で考えていることを書き出した段階で「ここが改善すれば退職せずに今いる会社で働き続けたい」という点が出てきたら、その事項のことです。

例えば休日出社が嫌だと感じているならば「休日出社をなくしてほしい」、給料に不満があるならば「給料を上げてほしい」、といったことになります。
会社として受け入れてくれるかどうか分かりませんが、言ってみるのはタダですから、これを打診することは可能です。

会社の同僚や上司には「相談」ではなく「交渉」するというのは、こういうことです。

ステップ4:会社に退職の意向を伝える

自分で「退職する」と意思を固め、家族や友人にも報告し、更に交渉することがあって打診しても要望が通らない、となったら退職となります。
もちろん交渉事項が無い場合、家族や友人に相談したり報告したりする必要もないくらい退職したいという意思が固い場合は、ステップ2,3は不要です。

上司に退職の意向を伝えて、退職に向けて動き出しましょう。

退職したいという意思は強いけれど自分で切り出せないという人は……

退職したい!と強く思っているのに、会社の人に迷惑をかけるのは心苦しいとか、上司が怖すぎて退職したいなんて言い出せないとか、さまざまな理由で自ら退職したいと切り出せない人がいます。

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まとめ

  • 退職について相談する場合は自分の仕事と無関係な人が適任
  • 退職を考える場合は理由をまとめて自分と対話することが重要
  • 自ら退職を切り出せない場合は退職代行へ相談