退職代行サービスを利用すると親など家族にバレたりする!?

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退職代行サービスを利用して会社を退職したなんて知られたくない・・・

そんな人は少なくない事でしょう。会社を辞めたと知る事で心配させたくない、小言を言われたり叱られたりしたくない、など理由は様々ですが、退職代行サービスを利用した事が親や家族にバレる事はあるのでしょうか。その実態と可能性について探ってみましょう。

退職代行サービスの利用が親や家族にバレる可能性は極めて低い

まず先に結果から言ってしまうと、退職代行サービスを利用した事が親や家族にバレてしまう可能性は極めて低いです。少なくとも退職代行業者から親御さんやご家族に直接連絡を入れる事はまずあり得ませんので、可能性があるとすれば会社から親へ連絡が行き「あなたの子どもが退職代行業者を利用して会社を辞めた」と伝えてしまう事ですが、これも可能性としてはとても低いです。

ゼロです、と言えないところが歯痒いのですが、これには理由があり、退職代行サービスには会社に親へ連絡を入れない事を約束させる権限が無く、会社にも親へ連絡する事を止めるような法的措置が無いため、絶対とは言い切れないからです。

ただ、現実的に見てみると、退職代行サービスを利用したからといって親に連絡が入りトラブルになってしまったというケースはほとんど聞いた事がありません。「ほとんど」というのは、中には悪質な退職代行業者に引っかかってしまい、そういった際には親に連絡が行っていまったというケースもあります。悪徳業者やずさんな業者に引っかからない限りは、親に連絡が行く事はまず心配要らないと言えるでしょう。

会社が親などに連絡をするケース

会社が退職後に親や家族に連絡するケースには下記のシチュエーションが挙げられます。

退職手続きにおいて、会社が親に確認しなければならない事がある

こんな事はまずありえないと言えます。成人した社会人であれば、親に確認するような事などありません。このケースは未成年や、障がい者を対象としたケースになります。

会社が本人に確認する事があり連絡しても、本人と連絡がつかない

家族に退職を知られたくない場合は、会社からの連絡はなるべく取るようにしましょう。もしどうしても会社からの連絡に対応したくない時は、退職代行サービスに相談しましょう。

会社を辞められた事に対する嫌がらせ

こんな卑劣な事をする会社は間違いなくブラックですし、場合によってはパワハラや名誉棄損で訴える事も可能です。このように訴えられるリスクがある行為ですので、普通の会社であれば、嫌がらせ電話などまずしません。

親に連絡されるリスクを減らす方法

会社から親や家族に連絡される心配はほとんどありませんが、可能な限りそのリスクを減らす方法があります。

退職代行を依頼する際には「親に連絡しないで」と伝言を

退職代行の担当スタッフには、退職の意向を会社に伝える際に、「親には連絡を入れないよう希望している」と伝言してもらうようにしましょう。自分にも連絡をしないでほしい時は、その旨もあわせて伝えてもらえば良いのですが、会社からどうしても連絡を取りたいという時もあるかもしれません。そんな時は退職代行サービスを窓口にしても良いかどうか相談してみましょう。

会社からの郵送物の送付先に実家を指定しない

退職代行サービスを利用して退職した事を知られたくない親がいる実家を、わざわざ会社からの郵送物の送付先に指定するような人はいないと思いますが、稀に会社在籍中に実家を出て独り暮らしを始めた時に新住所を会社に伝えていないというケースがあります。

最寄り駅が変われば交通費の請求の都合で会社にきちんと報告するでしょうけれど、最寄り駅が同じ場合はそのままにしてしまっている事があります。
この場合、各書類や会社に置きっぱなしの私物が送られてくるのは実家となってしまいます。

こんな業者には気を付けて!

悪質な退職代行サービスについて少しだけ言及しましたが、親に連絡されてしまうリスクを孕んでいる危険なケースについてご紹介します。こんな事を提案してくるサービスは悪質極まりないため、注意しましょう。

親に成りすまして退職代行

依頼者の親に成りすまして会社に退職の意向を伝えるという手口を取る退職代行サービスです。この場合、確認するために会社の担当者が実家に連絡してしまう可能性が高く、すぐに親にバレてしまいます。

「親御様になりすまして会社に退職したいと伝えるから揉める事なく円満退職」などと提案されたら、円満どころか修羅場を覚悟した方が良いです。きちんと退職代行業者と名乗って退職代行を履行してくれる信頼できる業者に任せましょう。

「親に連絡しないで」ときちんと伝えてくれない

退職の意向のみを伝えて、「親に連絡しないでほしい」といった要望を伝えてくれない業者も悪質でリスキーです。申し込む前にきちんと「親に知られたくない」という事を伝え、対応してくれるかどうか確認してから申し込みましょう。

親や家族に退職を伝えるタイミング

退職代行サービスを使って退職をしたという事は伏せておく事ができますが、退職した事そのものに関しては、いつまでも隠し通せるものではありません。「退職代行サービスを利用して」退職した事は親や家族にバレる可能性はほとんどありませんが、「退職した」事はいずれかならず親や家族の知るところとなります。

もし退職した事そのものをしばらくの間黙っていたい、知られたくない、と思っているならば、退職したという事実を告げるタイミングは転職先が決まってからが望ましいでしょう。新しい職場が決まっていれば、心配をかける事もありませんし、小言を言われる可能性も低いでしょう。新しい職場がなかなか見つからない場合には、転職活動をがんばっている姿を見てもらいましょう。

万一親にバレてしまったら

退職代行サービスを利用して退職した事が親にバレる可能性は、何度も言うようにゼロではありません。そして、意外な落とし穴が自分自身なのです。うっかり親に話してしまったり、友人に話した事が親に伝わってしまったり、そういった自ら生んでしまったリスクは、流石に退職代行サービスにはフォローできません。このような自分で作ってしまったリスクも含めて、万一親に退職代行サービスを利用した事がバレてしまったら、正直に退職代行サービスについて説明しましょう。

時代が変わり、今はこのようなサービスも話題になりテレビなどのメディアでも取り上げられるようになったという事や、実際に退職代行サービスを利用して良かった事などを伝えれば、きっと親御さんも分かってくれるはずです。

結論:自分からリスクの種を蒔かない限りは親バレする可能性は極めて低い

退職代行サービスを利用した事が、親や家族にバレてしまうリスクは、うっかり自分から話してしまわない限り、とても低いです。会社から親に連絡されるのが心配ならば、予め退職代行サービスの担当スタッフに「親に連絡しないでほしい」と会社に伝言を依頼しましょう。

もっともリスキーなのが、親に直接話したわけではなくても、友人などにポロッと零してしまった事が親の耳に入るという事ですが、このようなルートで親に知られるところとなってしまったら、退職代行サービスの良さや「怪しいサービスではない」という事をしっかりと話して納得してもらいましょう。

まとめ

  • 退職代行サービスを利用した事が親や家族にバレてしまう可能性は極めて低い
  • 退職したという事実を告げるタイミングは転職先が決まってからが望ましい
  • 親に連絡されるのが心配ならば、予め退職代行サービスの担当スタッフに「親に連絡しないでほしい」と会社に伝言を依頼