大企業がつまらないと思ったら辞めるべき?辞めたらもったいない説はどこまで本当?

大企業がつまらないと思ったら辞めるべき?辞めたらもったいない説はどこまで本当?

大企業に勤めていると、誰もが「いいね」や「うらやましい」などと言います。
大企業のイメージは「安定している」「給料がいい」「ステータスが高い」といったポジティブなものですが、実際に大企業に勤めている人の中には仕事がつまらないと感じている人もいます。

なぜ大企業がつまらないと思うのでしょうか。今回は、その理由と、大企業を辞めるか否かという葛藤に対する答えを解説していきます。

大企業がつまらないと感じてしまう理由

大企業で働くことが「つまらない」と感じてしまう代表的な理由をまとめました。

一般的に大企業と言われている企業の特徴で、それが「つまらない」という社員の感情につながるものをピックアップしたので、当てはまるものがあるかどうかチェックしてみてください。

1.大きい組織だから個が埋没しがち

大企業は、その名の通り「大きな」企業です。
従業員数(社員やアルバイトも含めて)は数千から数万に上る規模の企業もあります。

これだけ大きな組織だと、個は埋没してしまい、自分がやりたいことをやりたいようにはできず、ひたすらマニュアル通り、言われた通りにきっちりと仕事をこなすことが求められます。

個性を出せないために「つまらない」と感じてしまう人が多くなる傾向にあります。

2.トップダウンで自分の意見が通りにくい

大企業は社長や重役の意見が全てという社風の企業が多く、基本的にトップダウン方式で仕事を回しています。
上からの命令や決定は絶対で、社員はその決定に従うより外ありません。

自分の意見を持っていたり、会社に対して思うところがあっても、その発言権は無く、意見が通りにくいため、「どうせ何を言ったって無駄」と思ってしまいます。

3.自分の存在意義を見出しにくい

大企業で働いていると、同僚たちと全く同じ業務を毎日機械的にこなすだけ、ということが多くなります。すると、会社の歯車の中の一部でしかないのでは、と思うようになり、自分の存在意義を見出せなくなっていきます。

自分らしさや個性を出せずに、ひたすら企業の一部として働く日々を「つまらない」と感じる人は多く、やりがいや楽しさを感じられなくなります。

4.保守的で新しいことを取り入れない

大企業は、創業してから長い年月が経ち成長してきた企業が多いため、良く言えば伝統があります。しかし、悪く言えば保守的で新しいことを取り入れようとしない気質があります。

新しいことを始めないため、古臭く刺激の無い毎日を強いられて「つまらない」仕事ばかり押し付けられていると感じる社員は少なくありません。
また、何か新しいことをしようと提案しても、拒否されてしまうことが多いので、やる気が無くなってしまうということもよくあります。

つまらないという理由で大企業を辞められる?

大企業で働く日々を「つまらない」と感じたら、そんな理由で大企業を辞めることはできるのでしょうか。

仕事を辞める理由は人それぞれです。
人によっては「そんな理由で」と思うような理由であっても、本人にとって深刻なものであれば十分退職理由として成立します。

「つまらない」という理由も、本人がそれを深刻なものと捉えているのであれば、例えそれが誰もが憧れる大企業であっても退職する理由として十分なものになります。

安定した給料とは別れを告げなければならない

ただし、大企業には大企業の魅力やメリットがあります。
それは安定した高収入です。大企業は大きな資本を持ち、大きな売り上げを出しているため、給料が良い企業が多いです。雇用されてサラリーマンとして働いていれば毎月安定した給料が入ってきますし、その金額は決して低くないはずです。

「つまらない」という理由で大企業を辞めることはできますが、それにより安定した高給とは別れを告げなければならないということはしっかりと覚悟しておくべきです。

大企業を辞めたらもったいないというのは本当?

大企業を辞めると言い出すと、家族や友人など身近な人から「もったいない」と言われることでしょう。
しかもそれが「つまらない」という理由であれば、なおさらです。

本当に大企業を辞めるのはもったいないことなのでしょうか。

確かに、もったいない一面はあります。

  • 安定した高い給料が得られなくなる
  • 社会的なステータスが失われる
  • クレジットカードの審査や住宅購入の際の審査などが厳しくなる
  • (未婚の場合は)結婚相手を探すのに苦労するかもしれない

これらの「もったいない」例が考えられます。

大切なのは自分自身

しかし、大企業を辞めることがもったいないのかどうか、辞めない方がいいのかどうかは、自分自身が決めるべきです。

人間は人生の3分の1ほどの時間を仕事に割くと言われています。
その3分の1の人生をどう過ごすか、つまらない仕事を続けてでも安定やステータスを守るべきか、新しい道を歩むべきか、それを考えるのはあなた自身なのです。

つまらない仕事だけれど、高給だし労働環境も悪くないから、割り切って自分のプライベートな時間を充実させよう、と思い大企業で働き続けるのもひとつの選択肢でしょう。

つまらない仕事に一生を捧げるのは嫌だから、給料が下がってもやりがいのある楽しい仕事を探そう、と大企業を辞めるのもひとつの選択肢でしょう。

自分の人生は自分で決めていいのです。
後悔の無いように、じっくり検討してどう行動するか決めましょう。

大企業を辞めたくても辞められない人は退職代行を活用すべし

大企業を辞めたいと思っても、自分から「辞めたい」と言い出せなかったり、退職しないでくれと引き止められてしまったりして、自力で退職するのが難しいという人は、退職代行という手段があります。

依頼者に代わり、退職の意向を伝え、退職に関する手続きをサポートしてくれるため、会社へ行かず、会社の人と連絡を取らずにスムーズに退職できます。

大企業を辞めたいと考えていても一歩が踏み出せない、という方は一度相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 大企業では決められたことを機械的にこなす仕事が多くて個人の裁量や日常の変化が少ない
  • 大企業を退職するにあたって安定を失うことは覚悟しなければならない
  • 大自分の人生は自分で決めてよい
  • 自力で退職するのが難しいという人には退職代行という手段がある