仕事でミスして辞めたいと思ったらまず考えたいこと

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仕事でミスした……もう辞めたい……

そんな風に落ち込んでしまったこと、ありませんか?

仕事でミスをしたことをきっかけに「辞めたい」と思うことはそれほど珍しいことではありません。しかし、多くの場合が衝動的で一時的な感情です。ミスをカバーできたり、時間が経てば「辞めたい」という感情は自然と薄れていきます。

それでも、深刻に「もう辞めようかな」と考えてしまう場合は、ミスが無くなれば辞めたいと思わないのか、それともミス以前の問題で辞めたいのか、冷静に考える必要があります。

今回は、ミスと「辞めたい」と思う感情の関係と、仕事でのミスへの対処法について、考えていきます。

そもそもなぜ仕事でミスするのか

そもそも論ですが、なぜ仕事でミスをしてしまうのでしょうか。
人間は誰しも必ず失敗します。仕事においても、全ての人にミスする可能性はあるのです。

しかし、ミスには必ず原因があります。一体何が原因でミスしてしまうのか、その理由を探っていきましょう。

1.仕事に慣れていない

慣れない仕事ではミスをしやすいです。
手順が複雑で覚えなければならないことが多い業務では、一部の手順を忘れてしまったり、順番を誤ったりする可能性があります。

機械の操作方法や、データの入力方法など、どんな仕事においても、慣れないうちはミスするリスクが高いため、仕事を始めたばかりの時期にはよくミスします。

2.期限まで時間が無くて焦る

「焦り」はミスを引き起こします。
資料の提出期限まで時間がなく、急いで仕上げると誤字脱字やデータの入力ミスが目立ちがちですし、機械の操作の重要な手順をすっとばしてしまうということもよくあります。

能力に見合っていない仕事量を任されると常に仕事に追われて焦っている状態となりますので、ミスを起こしやすくなります。

3.集中できていない

仕事に対して集中できていない時にもミスが起こりやすくなります。

興味のない仕事、飽きてきた仕事、など仕事そのものに魅力を感じられずに集中力が散漫になることもありますし、職場がザワザワとうるさくて集中できない、上司の小言が気になって気が散る、など職場環境が集中力を削いでいることもあります。
他にも、寝不足や疲れなど、本人の体調によっても集中力は変わります。

4.上司や先輩の教え方が悪い

新しい仕事を任され、上司や先輩、先任者から仕事を教えてもらう際に、その教え方が悪いとミスを引き起こします。
これは本人の問題ではなく、単純に「教えた側が悪い」ということになりますが、場合によっては本人の責任として処理されてしまうこともあります。

新しい仕事のレクチャーを受けた時には、少しでも疑問に思う点があれば必ずこまめに確認するようにすることで、ミスを事前に防ぐことができます。

仕事でミスして辞めたいと思ったら考えたいこと

仕事でミスをしてしまい、辞めたいと思ったら、少し冷静になって次の4つについて考えてみてください。

1.そのミスは誰のせい?

まず、ミスは誰のせいで起こったのか考えましょう。
自分のケアレスミスや慣れない仕事で戸惑ったり集中できてなかったりしたからなのか、上司や先輩の教え方が悪くて結果的にミスが起きてしまったのか、ミスの原因を究明します。

自分のせいでミスした場合は、素直に反省してミスのカバーに努め、同じミスを繰り返さないようにしましょう。そして、それができそうであればすぐに「辞めたい」と思う必要はありません。

もし、ミスが自分のせいではなく他の人のせいだった場合、それがたまたま偶然で頻度も少なく相手にも悪意が無ければ、これもすぐに「辞めたい」と思うほどのことではありません。
しかし、明らかに毎度ミスを引き起こすほど教え方が悪い、明確な悪意を感じる嫌がらせに近いミスの誘発、自分に落ち度がないことを伝えても上司が執拗に責め立ててくる、など問題に感じる点が多ければ、その仕事を辞めることも真剣に考えましょう。

2.ミスを克服できそうか否か

起こしてしまったミスは克服できそうでしょうか。
単純なケアレスミスであれば、注意して、自分なりにセルフチェックをこまめにおこなうなど工夫することでミスを減らすことができるでしょう。
また、単純に作業に慣れていなかっただけであれば、数をこなして慣れればミスは自ずと減ることが予想できます。

ミスが克服できそうであれば、すぐに「辞めたい」と思わなくて大丈夫です。

ただ、どう頑張ってもミスが克服できそうにない、自分以外の人のせいでミスが頻発している、といった場合には少し考えた方が良いかもしれません。

3.なぜ辞めたいと思っているのか

ミスを後悔するだけでなく「辞めたい」とまで思ってしまう理由を冷静に考えてみてください。もしかしたら、「ミスしたから辞めたい」だけではなく、他にも辞めたい理由があるのではないでしょうか。

「ミスばっかりするし、ミスすると上司は怖いし、評価も下がって給料も下がるし、そもそも仕事も楽しくないし、やりがいも感じないから辞めたい」と、ミスだけではない理由が多数付随しているかもしれません。

自分なりに「なぜ辞めたいのか」という理由を、一度しっかりと整理して紙などに書き出してみてください。
待遇に不満がある、人間関係に不満や不安がある、仕事そのものに不満や不安がある、という3つのポイントに振り分けて、2つに当てはまる場合は退職や転職を考えてもいいかもしれません。

4.転職したらミスをしなくなるのか

「ミスしたから仕事を辞めたい!」と思って軽々しく退職し、転職したとしても、そもそもミスの原因が自分自身の集中力の無さや焦りなどによるものであれば、転職先でもミスを繰り返します。

しかし、人には得意不得意があります。
例えば機械操作は得意でミスしたことはないけれど、数字が苦手でデータ入力ではミスばかりする、ということであれば、データ入力という業務が向いていないため、データ入力の無い仕事に転職することでミスを無くすことができます。

このように<「この仕事は自分には向いていない、自分の不得意なことだから、転職しよう」という冷静な判断ができれば、ミスを理由として退職、転職をしても問題ありません。

ミスを減らすためにできること

仕事でのミスを減らすためには、次の3つを意識しましょう。
これらを実践することによってミスが減れば「辞めたい」と思わなくなるかもしれません。

1.仕事内容や注意点はメモしておく

<ミスする人の傾向としては「メモを取らない」ことが挙げられます。
説明をただ聞き流すだけでは記憶には定着しないためミスを繰り返します。

仕事内容や、業務の注意点、機械や機材の操作方法など、細かくメモを取るようにしましょう。そしてただメモに書き残すだけではなく、業務に当たる際には必ずメモを確認することが大切です。

2.必ずセルフチェックする

学校のテストでいうところの「見直し」のような感覚で、自分がおこなった業務は必ずセルフチェックするよう心がけましょう。
テストの見直しをすると、高確率でミスを発見できるように、業務においても自分で見直すことでミスを発見できます。上司などに提出したり、チェックしてもらったりする前に自分でミスを見つけて修正できるため、指摘されることなく自身で処理できます。

ミスは他人に指摘されると自尊心が傷つき自信を失ってしまうため、自分で気付くことによって精神的なダメージをかなり小さくすることができます。

3.時間に余裕をもって業務にあたる

ミスを引き起こす要因のひとつに「焦り」があるため、業務には時間に余裕をもってあたるようにしましょう。
例えば、提出期限ギリギリに資料作成を始めるのではなく、仕事を振られたらすぐに着手してどんどん仕上げてしまい、セルフチェックをおこなってミスを自分で直し、提出できるようにするのがポイントです。

余裕をもって業務にあたれないような仕事の振り方をする会社は、社員の働き方のことをまるで考えられていない会社ですので、転職を本格的に検討しても良いでしょう。

もう限界!ミスがストレスで会社を辞めたい時は

仕事でのミスが続いて自己嫌悪に陥ったり、ミスの指摘が厳しく激しいストレスがかかったり、ミスすることに極度の恐怖を覚えて仕事に行きたくないと思ってしまったり、ミスによるなんらかの理由で仕事を辞めたいと感じたら、退職代行の活用も検討してみてください。

一般的に退職する際には退職理由を上司に伝えなければなりません。
その理由が「ミス」とはなかなか伝えづらいものがあります。退職代行を使えば、自分で退職理由を伝える必要がなく、スタッフを通じて伝言してもらえるため、「一身上の都合」とすることもできますし「ミス」を理由とするにしても自分で伝えるよりもハードルが下がります。

ストレスが膨らみ、うつ状態となって会社に行きたくても行けないという状況に陥ってしまった場合にも、退職代行は使えます。
出社せず、会社の人と直接連絡を取らずに退職できるため、ミスによるストレスで会社に行けなくなってしまい、辞めたいと考えているという方は一度相談してみてください。

まとめ

  • 慣れない仕事や焦りがミスをもたらす
  • ミスを減らすにはメモを取ったりセルフチェックを行う
  • ミスによるなんらかの理由で仕事を辞めたいと感じたら退職代行の活用も検討