不動産業界はブラック?不動産の営業を辞めたい理由と向き不向き

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不動産の営業や、不動産業界は、非常にシビアな世界というイメージが強く、不動産の営業職は「イケイケどんどん」タイプのアグレッシブな人が多い、と思っている人は少なくないでしょう。

仕事が向いていてバンバン物件を売ってバリバリ稼げるタイプの人もいれば、全然上手くいかずに自分自身の神経をすり減らしストレスに飲まれてしまうタイプの人もいます。
割と「向き・不向き」がハッキリと別れる仕事です。

今回は、そんな不動産業界の中でも特に厳しい営業にフォーカスして、辞めたくなる理由と向き不向きについて解説していきます。

不動産の営業を辞めたい理由

まずは、不動産の営業を辞めたいと思う理由の代表格を5つ紹介します。
現在不動産営業職に就いていて、辞めたいなぁとぼんやり思っているのであれば、いくつ当てはまるかチェックしてみてください。

これから不動産業界に飛び込もうとしている方も、是非チェックして「これが不動産の営業という仕事か」と理解を深めてください。

1.厳しい営業ノルマ

不動産の営業といえば、誰もが「ノルマが厳しい」と思っています。
実際、不動産の営業ノルマは非常に厳しく、このノルマ達成のために皆が必死に営業しています。

特に不動産はそうそう簡単に売れるものではありません。
人生において何度もない大きな買い物だからこそ、客は皆複数の不動産会社の物件からじっくりと検討して選びます。

自分が担当としてついた客が買ってくれないことなど日常茶飯事で、あまり見込みのない客に一生懸命営業しなければならないシーンも多々あります。

2.土日に休めない

マイホームを始めとする物件購入を検討している人の多くは休日に物件探しをします。
世の労働者の多くが土日休みです。もちろん平日休みの仕事も多いですが、圧倒的に土日休みの仕事が多いため、必然的に土日は「稼ぎ時」となります。

そうなると、土日は従業員がほぼフルで対応に当たる必要があるため、まず休めないと思った方が良いです。

3.残業が多く労働時間が長い

不動産の営業の仕事は、やることが沢山あります。
実際客を相手に営業するだけではなく、事務所に持ち帰り、顧客データを整理したり管理したり、見積もりを作ったり、必要な書類を手配したり時には自作したり……と、意外とデスクワークも多いのです。

そのため、夜遅くまで残って仕事をしなければなりません。
この下でも挙げていますが、不動産営業は歩合制で給料が決まるところが多いため、働けば働くほど稼ぎに結び付きます。
これが残業を助長している一因にもなっています。

4.給料が歩合制

不動産の営業は歩合制で給料(報酬)が決まります。
中には歩合制という形を取らずに固定給を支給している会社もありますが、多くの会社では歩合制が採用されています。

契約を取った案件数や、その大きさによって報酬額が変動するというものです。
安定して稼ぎたい人には向かず、歩合制であるがゆえにがむしゃらに働きすぎて体を壊してしまう人もいます。

5.上司に体育会系のノリの人が多い

不動産業界には体育会系のノリの人が多いという特徴があります。
この原因のひとつが報酬の歩合制なのですが、要するに「やればやっただけ儲けられる」「頑張れば頑張っただけ稼げる」という体制が、根性とヤル気でどうにかする!という体育会系のノリを生み出しているのです。

厳しい上下関係を強要したり、部下の手柄を自分のものにしてしまったり、横柄な態度を取ったり、仕事が上手くいっていない時に「根性無し!」と喝を入れたりしてくるような上司がいる会社もあります。

不動産の営業が向いている人

不動産業界で営業として働く上で「辞めたい」と思う理由を挙げましたが、それでも向いている人にとっては、不動産業界は「稼げる」業界です。

どんな人が不動産の営業職に向いているのか見ていきましょう。

1.コミュニケーション能力が高く喋り好き

不動産業界に限らず全ての営業で言えることですが、営業という仕事で成功するためには高いコミュニケーション能力が求められます。

物件の魅力を存分に伝え、客の要望を巧みに聞き出し、双方の合致する点を大々的にPRし、「物件を買いたい!」と思わせられるような力が必要です。

話好きな方、人とお喋りするのが好きな方には向いていると言えます。

2.頑張った分だけ稼げることをモチベーションにできる

不動産業界の歩合制という給料体制は、安定しないというデメリットがある反面、頑張れば頑張った分だけ稼げるというメリットもあります。

これをモチベーションとして掲げて、一生懸命働くことができ、かつそれを楽しめるような人には不動産の営業は非常に向いています。

人によっては月に相当な金額を稼げるようになりますし、一度軌道に乗ると上手く契約を取るコツなどを掴めるようになり、どんどん上り詰められる業界でもありますので、向いている人にとっては理想的な仕事と言えるでしょう。

3.強いストレス耐性を持っていて図太い

例えなかなか契約が取れなくても、客から理不尽なクレームや無理な交渉が飛んできても、それをストレスとして深く悩んだりいつまでも気にしたりせず、前向きに明るく流せるような性格の人は不動産の営業に向いています。

「図太い」と書きましたが、これは良い意味で図太い、ということです。
細かいことは気にせず、いつまでもうじうじ悩まず、常にポジティブに業務に当たれる人は不動産の営業でも成功できるでしょう。

4.とにかくバリバリ働きたい

歩合制の部分でも触れましたが、不動産の営業は頑張れば頑張っただけ稼げる仕事です。
また、土日に仕事が入ったり、遅くまで残業したりするのが当たり前となっています。

大変な仕事ではありますが、裏を返せば「バリバリ働きたい!」という人にはピッタリの仕事です。身体を壊すほど無理して働いてはいけませんが、プライベートな時間よりも仕事をしている時間に喜びややりがいを見出せる人は、この業界で活躍するのも良いかもしれません。

不動産の営業が向いていない人

不動産の営業に向いていない人はどのような人なのでしょうか。
これから不動産の営業職に就こうかどうしようか迷っている人は、自分の特徴に当てはまるところが無いかどうか事前にチェックしてみてください。

1.内気で控えめな性格

数ある営業の中でも、特に不動産の営業は積極的にグイグイいけるタイプの人の方が向いています。内気で控えめな性格だと、強気な営業ができないため契約を取りにくくなります。

契約が取れないと報酬額も評価も低くなるため、ストレスが増えて自信をなくし、余計に委縮して控えめな営業しかできなくなってしまいます。

2.安定した給料をもらいたい

やればやっただけ、頑張れば頑張っただけ、という不安定な報酬システムではなく、毎月決まった金額がきちんと支払われる方が良い、という人には不動産の営業は向きません。

固定給でリスクなく稼げる別の仕事の方が精神的にも安定して働けます。

3.土日はしっかりと休みたい

子どもの学校の休みや、パートナーの仕事の休みなどに合わせて休日を一緒に過ごしたいという方は、休みが不定期でほとんど土日は休めない不動産の営業は向いていません。

もちろん不動産の営業が絶対に土日に休めないということはなく、例えば子どもの運動会などの行事に合わせて休みを取ることは可能です。
ただ、毎週の休日を合わせて出かけたり家で一緒に過ごしたりしたいというのであれば、おすすめできません。

4.仕事よりもプライベートを優先したい

不動産の営業で成績を上げている人たちはバリバリと仕事第一で頑張る人が多いです。
そのため、仕事はそこそこでプライベートを優先したいという人は浮いてしまいます。歩合制の報酬であれば、成績が上がらなければ稼げませんし、それならそれで構わないと思っていても、周りがバリバリ働いている人ばかりだとどうしても馴染めず辛い思いをすることでしょう。

プライベート優先で、ワイフワークバランスをしっかりと考えたい人は、一度考え直してみた方が良いかもしれません。

5.繊細で打たれ弱い

不動産の営業で成功するためには強靭な精神力と、良い意味での図太さが必要です。
繊細で打たれ弱いタイプの人は、契約が取れないと落ち込み、客に迷惑そうな顔をされて傷つき、クレームが入ろうものなら立ち直れないほどガックリと気落ちしてしまいます。

それがストレスを引き起こして、仕事を楽しめずに辛い思いだけが蓄積されてしまいます。
当然好成績は残せないため、思うように稼げず、心身の負担だけを大きくしていくリスクがあります。

不動産の営業を辞めたいと思ったら

もし、今不動産の営業をしていて、辛くしんどいから辞めたいと思っていたら、上記の「向かない」人の特徴に自分がいくつ当てはまるか確認してみてください。
いくつか当てはまるものがある場合、もしかしたらあなたにとって不動産の営業は向いていない仕事なのかもしれません。

向いていない仕事を無理して続ける必要はありません。
自分の性格や特徴に合った仕事を探して、特技や個性を生かせるような職場を見つけてみてください。

転職するにあたり、不動産の職場を退職する際に、もしブラックな企業で自分から「辞めたい」と言い出せる雰囲気ではない、上司が恐くて言い出せない、自分が辞めたら迷惑になるのではと思うと辞められない、という悩みを抱えているのであれば、退職代行の利用も検討してみてください。
依頼者に代わり、退職の意向を職場に伝え、出社せず、上司や人事と直接連絡を取ることなく仕事を辞めることができるサービスです。
楽しく働ける未来のために、勇気ある一歩を踏み出す力となってくれるので、気になる方は相談してみてください。

まとめ

  • 不動産営業は歩合制が基本で契約の獲得次第では高収入
  • 不動産営業には長時間労働とノルマのデメリットがある
  • 不動産業界で退職できないを場合は退職代行の利用がおすすめ