仕事を休みたい時に使える理由6選と使えない理由4選

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なんだかやたらと仕事に行きたくない
なんとなくヤル気が出ず家から出たくない

そんなことってありますよね?

仕事を休みたいと思っても、なかなか正当な理由が見つからずに困ってしまったという経験は誰もが一度や二度経験しているものです。

そこで、今回は、仕事を休みたい時に使える手頃で使える理由をご紹介します。
「ズル休み」と言ってしまうと聞こえが悪いですが、嘘も方便という言葉もあります。上司や同僚たちに嫌な思いをさせずに納得してもらえるような理由を挙げて、気持ち良く休めるように工夫してみましょう。

使える理由:当日編

朝起きたらなぜかどうしても会社に行きたくない、今日は家で休みたい、と思った時に使える理由です。あるいは前日に飲みすぎて二日酔いで辛い時に、会社に「二日酔いがしんどくて」なんて言えないし……という時にも使えます。

なお、当日会社に欠勤(あるいは有休消化ができる会社は有給申請)の連絡を入れる際には始業の20~10分前を目安に電話を入れましょう。
始業時間直前や、過ぎてからだと迷惑をかけますし、早すぎても誰も出社していない可能性があります。

会社の電話は始業時間までつながらない、というケースもあるかと思いますが、そういった場合は社内チャットを活用したり、個別で持っている上司の社用携帯電話に連絡したり、工夫してみてください。

1.体調不良

まずは王道の体調不良です。
「体調不良で……」と伝えるだけでも十分で、本人が体調不良を訴えているのに「具体的にどこがどう悪いんだ?」と厳しく突っ込んでくるような上司はそう多くないでしょう。
ただ、できれば自ら具体的に「激しい腹痛で」や「頭痛で起きられず」や「熱が39度あって」などの症状を伝えるとリアリティが出て心配したい気分になってきます。

特におすすめなのは「食当たり」系の症状です。
「腹痛が酷くて下痢をおこしています」や「吐き気があって動けません」など、なるべく辛そうに伝えることで上司を納得させることができるでしょう。

ちなみに、後述しますが「感染症」と「風邪」は避けるべき理由です。
詳細は後ほど詳しく解説します。

2.家庭の事情

体調不良の次に使える理由は「家庭の事情」です。
家族と同居している方であれば、その同居の家族の方が体調を崩して看護しなければならない、怪我をして病院に付き添わなければならない、など傷病系の事情を出せます。

実際に筆者が聞いた「家庭の事情」に「両親が旅行に行ったものの飛行機が遅れて家に帰れなくなってしまって、旅行期間中にペットホテルに預けていた愛犬を引き取って世話をしなければならなくなった」というものがありました。
ちなみにこの理由で会社を休んだ方は一人暮らしでした。一人暮らしをしていて同居人がいない場合も、このような理由ならば使えそうです。

家庭の事情を上司に伝える際にも、体調不良同様なるべく詳しく事情を説明した方が納得感があります。ただし、作りこみすぎると後々ボロが出る可能性がありますので注意です。

3.急なアクシデント

車通勤で車に乗ろうとしたら故障していた、朝起きて準備していたら水道管が破裂した、など急なアクシデントはいつでも起こり得ます。
特に家庭内で起きたアクシデントは会社の方で追随できないため、使える「理由」のひとつとなるでしょう。

このアクシデントで会社を休む際には、電話口でなるべく慌てた様子で現状を伝えるのがポイントです。
焦っていて少しパニックになっている様子が伝われば、上司も休んで良いと言ってくれつことでしょう。

使える理由:計画編

全ての労働者には「有給休暇」というものが付与されています。
有給休暇、略して有給は、いかなる理由であっても仕事を休める休暇であり、休んだ日にも給料が発生します。そして有給の申請を受けた会社側はその理由を聞いてはならないとされています。

とはいえ、有給取得にあたり理由を書く欄が設けられていたり、上司に理由を聞かれたりすることは至って日常的なことです。この理由はほとんどの場合は「私用」でOKとされていますが、中には「もっと具体的に」と詳しい理由を求める会社もあります。

また、そもそも有給を取らせてくれないというブラック企業もあります。
有給は私的な理由で休むことができる制度ですが、その有給を使い切ってしまった、あるいは使用期間などでまだ有給が付与されていない、という状況もあり得ます。

このように何らかの事情で有給を使えずに会社を休みたいと考えている際に使える理由をご紹介します。「使える理由」として通し番号をつけましたので、「4」からのスタートです。

4.平日にしか済ませられない用事

カレンダー通りの勤務日の仕事で最も使える理由は「平日にしか済ませられない用事を済ませたい」というものです。

パスポート申請のための住民票を役所で取得する、銀行で窓口手続きしなければならないことがある、市の子宮頸がん検診を受けたい(指定の病院が平日のみ)など、平日の勤務時間でしか済ませられない用事を挙げて、休みたいと伝えます。

半休でも良いのでは?と言われそうな場合は「この日1日を使ってまとめて複数の用事を済ませようと思っている」と伝えれば全休を認めてもらえるかもしれません。

5.結婚式やお祝い事

親戚や友人の結婚式やお祝い事(喜寿、米寿、卒寿など)も使える理由のひとつです。

こういった行事は土日祝日におこなわれることが多いですが、例えば「学生の頃の大親友が美容師をしていまして、今度結婚することになったのですが、お相手も美容師の方で土日祝日はお仕事が忙しいために平日に挙式することになったんです」など、平日にそのイベントを入れる理由も考えておけば、淀みなく説明できます。

ただし、会社によっては「結婚式の招待状を持って来い」などと言って本当にそのイベントがあるかどうか確かめられることもあるので、その点は注意が必要です。
ただ、そんなことをする会社は相当ブラックですので、在職するかどうするか考えた方が良いかもしれません。

6.家族行事

親戚のお祝い事と似ていますが、家族行事を理由としても良いでしょう。
息子、娘の誕生日、運動会、学校行事など、子どものイベントを理由にしたり、逆に両親関係のイベントを理由にしたり、様々に使えます。

ただ、この理由もブラックな会社では認められないことがあるため、どの理由を使うか見極める必要があります。

避けるべき使えない理由4選

さて、会社を休みたい時に使える理由を6つご紹介してきましたが、ここからは「使えない」理由です。
一見使えそうで、むしろ王道のように思えるものもありますが、割けるべき理由とともにご紹介します。

1.身内の不幸

「身内に不幸があって……」
というのは、ズル休みの理由の王道ですが、これはおすすめしません。

特に絶対にやってはならないのが、いわゆる一親等と二親等の不幸です。
一親等および二親等の不幸は忌引きの対象となり「お悔み」としてお金を出す会社もあります。その際にこの理由がウソだとバレるととんでもないことになります。

一親等は親と子どもです。
二親等は兄弟、祖父母、孫などです。

三親等よりも遠い血縁関係になると、忌引きの対象にはならず、特に会社から何か証明を求められることも無いのですが、それでもまだ生きている人を死んだことにして「遠縁の親戚に不幸がありまして……」と言うのはあまりにも不謹慎で不吉なことです。

人の命を軽々しく会社を休む理由に使わないよう、しっかりした倫理観を持ちましょう。

2.感染症など

今日猛威をふるっているコロナウイルスをはじめ、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症にかかってしまったというのは、本当ではない場合の休む理由にはしてはいけません。

なぜなら会社側は感染症を広げないために、本人に医療機関からの証明書を求めることがあるからです。
何の証明書かと言うと「もう完治したから出勤して大丈夫ですよ」という証明書であったり、会社によっては欠勤扱いにせず給料を支給するところもあるため、「この期間は感染症のせいで休んでいました」という証明書であったりします。

これも、嘘だとバレると大変なことになるため、避けましょう。

3.引越し

引っ越しは、家族、親戚、友人などの引っ越しを手伝うという理由であれば良いのですが、自分の引っ越しにしてはいけません。

ちょっと考えれば分かることですが、自分が引っ越すならば、引っ越し先の住所などを会社に申告しなければならないからです。

ただ、自分が本当に引っ越しする際に、本当ならば半日であっという間に引っ越しできるところ「2日間休ませてください」と会社に言って、残り1日半を有効活用するという方法は使えます。

4.風邪

最後に、これは少し意外かもしれませんが「風邪」も避けた方が良い理由です。
本当に風邪を引き、少し体調が悪いだけなのを大げさに誇張して休むのであれば良いのですが、本当は元気なのに「風邪で休みます」と言ってしまうと、その後が大変です。

風邪は1日で治るようなものではなく、刻々と症状が変化していきます。
咳、喉の痛み、鼻水、くしゃみなどの感冒症状が風邪の特徴なので、風邪で熱を出して1日会社を休んだ後、その翌日や翌々日は、咳の症状が多少残っていたり、鼻声だったりするわけです。
それが、たった1日休んだだけで翌日にパーフェクトな体調になっているのは少し不自然ですので、そこで「ズル休みだったんじゃ?」と思われてしまうリスクが上がります。

休みたいが辞めたいに変わったら……

ここまで、仕事を休みたい時に使える理由、そして使えない理由について解説してきましたが、特に明確な理由もなく仕事を休みたいと思ってしまう状況は、あまり好ましくありません。
よほど疲れが溜まっているか、仕事が好きではないか、仕事を「辛い」「しんどい」と感じているか、仕事にやりがいを見いだせないか、とにかく何らかのネガティブな気持ちが仕事に対して芽生えているものと推察されます。

「休みたい」という気持ちが、いつの間にか「辞めたい」というものに変わったら、それは転職や退職のタイミングなのかもしれません。

ただ、なかなか自分から勇気を持って「辞めたい」と言い出せずに、ダラダラと言い訳ばかりしてズル休みを繰り返してしまうようだと、本人にとっても会社にとっても良くありません。

もし自分から退職できない、勇気が持てないというならば、退職代行サービスなどを活用して、人の力を頼って潔く退職してみてはいかがでしょうか。

ただ「休みたい」だけなのか、心のどこかで「辞めたい」と思っているのか、自分の心に問いかけてみてください。

まとめ

  • 会社を特に理由がなく休みたい場合は体調不良や家庭の事情を用いるのがおすすめ
  • 身内の不幸や感染症を不正当な休みの理由にしてはいけない
  • もし自分から退職できない場合は退職代行サービスを活用