仕事の代わりがいないくて休めない・・・それでも休むにはどうしたら良い?

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仕事を休む権利は全ての労働者に与えられた正当な権利です。
しかし、自分の代わりとなる人がいないという理由で休めない人が大勢います。

代わりがいなくて休めない悩みを解消するにはどうしたら良いか、解説しました。

代わりがいなくて仕事が休めない原因

まず、仕事が休めない理由となっている「代わりがいない」という問題、この原因を探っていきましょう。
代わりがいない原因としては次の3つが考えられます。

1.人手不足

代わりがいなくて仕事が休めない、その原因のひとつは単純に人手不足です。
職場に人がいないため、代わりに仕事を任せられる人がいない、という状況です。

本来であれば、全ての従業員が十分な休息を取れるように人手を確保すべきなのですが、そう上手くいっていない職場が多いのが現実です。

人手不足になる原因としては、仕事そのものの就労条件(給与や勤務時間など)が魅力的でない、仕事内容が辛い、人間関係が悪くすぐに人が辞める、などが考えられます。

2.仕事の属人化

自分しかできない仕事があると、代わりがいなくて休めない状況が生まれます。
この原因は仕事の属人化です。属人化とは、ある人が特定の業務を担当し、他の人はノータッチとなるため、その人しかその業務ができなくなってしまう状況を指します。

しっかりとしたマニュアルがあったり、複数の従業員で業務をこなしていたり、業務内容について共有がしっかりできていれば、属人化はおこりません。

3.体制が整っていない

職場としての体制が整っていないことも、代わりがいなくて休めない原因となります。

シフトが極端に偏っている、一人に業務が集中している、上司やマネージャーが従業員をしっかり掌握できていない、研修がしっかりおこなわれていない(それゆえに業務が属人化している)など、体制が整っていなければ誰かが急に休むことになった場合に穴埋めができません。

代わりがいなくても休む方法

自分の代わりがいなくて仕事を休めない……
それでも休みたい、あるいは休まなければならない……

そんな時に休む方法は次の2つです。

1.当日出社せず体調不良を訴える

代わりがいなくて休めないということは、有給申請をしても認めてもらえないでしょうから、前もって「休みたい」などと申し出ても聞き入れてもらえないことが容易に想像できます。

そんな時は、当日突然体調不良になるしかありません。
仮病と言ってしまえばそれまでですが、何も風邪だけが体調不良ではありません。
頭痛、腹痛、眩暈、だるさなど、少し体の調子が悪いなぁと思ったら体調不良を訴えて休んでしまいましょう。

ただ、どこかに遊びに行くという目的で休む場合には、それが職場にバレると余計なトラブルを引き起こすため、この手段はあまりおすすめできません。

2.どんな手を使っても有給を取る

2つめの方法は、どんな手を使っても有休を取得するというものです。
有給休暇は、アルバイトにも付与されるもので、一般的な仕事であれば誰もが有する正当な「休む権利」です。

これを認めないという職場は、それ自体がおかしな話なので、有給を使う権利を声高に叫び、あらゆる手を使って有給を使いましょう。

その「あらゆる手」とは、

  • 直属の上司が認めてくれない場合は、その上の上長に相談
  • それでもダメなら人事に相談
  • 場合によっては社長に直談判
  • 組合があれば組合にかけあって会社に抗議
  • 組合が無く、社内のだれも味方がいなければ労基に相談

などです。

とにかく外部の組織にも助けを求めて、有給休暇を取れるように動くのが大切です。

休める環境を自分で作るには

仮病のような体調不良を使うにせよ、強行突破で有休を使うにせよ、非常に労力を使います。
自分が休んでも代わりが業務を進めてくれるような、休みやすい職場環境を作ることで、働きやすい職場に変えていくことができます。

その方法を3つ紹介します。

1.環境を変えられそうな人や機関に相談する

前述した強行突破の手段にも似ていますが、社内で影響力のある人(管理職や社長など)に、代わりがいないせいで休みが取れないということを相談してみましょう。

休みたくても休めない、有給が取れない、代わりがいないため自分の身に何かあった時大変なことになる、など問題を訴えて職場環境を変えてもらうよう打診してみてください。

2.社内アンケートなどでしつこく改善を求める

定期的に社内アンケートを取っている会社であれば、毎回のアンケートでしつこく改善を求めるのが有効です。

ポイントは「毎回、しつこく」要望を出すという点です。
一度だけ改善を求めて、それが叶わなかったからといって諦めてしまうと、そこで終わってしまいます。何度も何度もしつこく要望を出して、深刻な意見として吸い上げてもらえるように食い下がりましょう。

3.退職して休みやすい会社に転職する

今いる会社ではどうにも環境が変わることはなさそうだ、と思ったら、自ら良い環境に移ってしまいましょう。
職場環境を変えたり、無理やり有給を取ったりするのは非常に労力を使いますし、ストレスフルです。時間も体力も消耗しますし、途中で心が折れるかもしれません。
結果的に職場環境を変えることができないで終わる可能性も高く、無駄骨だった……という最悪の結果となることも考えられます。

それならばいっそ、自ら退職して休みやすいホワイトな会社に転職してしまうのが良いと言えます。
業務が属人化しておらず、しっかりとした体制で運営されている企業に転職すれば、休みたい時に休めて、ストレスも疲れも溜めずに済みます。

代わりがいないのに休むどころか退職なんてできない・・・そんな時は

代わりがいなくて休めないという悩みを解消すべく退職する、と考えた時に頭をよぎるのが「休むことすらできないのに、退職なんて認めてもらえるんだろうか」ということでしょう。

実際、退職したいと申し出ても「人手不足だから無理」と言って退職を認めずに引き止めてくる可能性はあります。

しかし、休むこと同様、退職することも、全ての労働者に与えられた権利です。
退職を認めないことも、引き止めることも、会社はできないのです。

それでも退職届を受け取ってくれなかったり、退職扱いにしてくれなかったりするとなると厄介です。
ここでまた労基に訴えたり、裁判を起こしたり、と考えると頭が痛くなってきます。

そんな時におすすめなのが退職代行サービスです。
依頼者に代わり退職の意向を伝え、退職の手続きをサポートするサービスで、2,3万円ほどで依頼できます。

職場へ行くことなく、職場の人間と連絡を取ることもなく、スムーズに退職できるため、近年注目を集めています。ブラック企業を辞めたい、自分から退職したいと言い出せない、辞めたいと言ったのに引き止めたら、といった様々な事情を抱えた方からの相談が多く、それだけ現代社会に需要があることが分かっています。

退職の意向を伝えてから2週間後には確実に退職できますし、その2週間の間も有給か欠勤扱いで会社へ行かずに済むため、実質即日退職が可能です。

休みたいのに休めない、代わりがいなくて困っている、といった方は是非相談してみてください。

まとめ

  • 人手不足や属人化が休みをとれなくなる原因
  • 休みをとれない環境を変えられないときは転職も手段である
  • 退職しづらい場合におすすめなのが退職代行サービス