退職を決意するのに踏ん切りがつかなかったらやるべき5つのこと

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今の仕事をこれからもずっと続けるのか……
なんとなく不満があっていつか転職したいと思っている……

しかし……

決定打が無くて退職する決意がつかない!

という悩みを抱えていませんか?

退職したいと思いながらも、その決意がなかなかできない時は、どうしたら良いのでしょうか。

文句を言いながらも、不平不満を抱えながらも、退職せずに同じ職場で働き続けるのは、ともすると時間を失い転職の機会や可能性までも失ってしまうリスクを孕んでいます。

本記事では、退職の決意ができない理由と、その対処法について解説します。
ご自身と照らし合わせて参考にしてみてください。

退職の決意がなかなかできない理由5選

退職したいとなんとなく思っていても、決意がなかなかできない理由には、次の5つのような要因が考えられます。

1.転職先が決まっていない

次の仕事が決まっていないと、人は不安を覚えます。
退職したいという思いはあっても、退職後の身の振り方が定まっていないとなると、急に不安になって退職しようという意志が揺らぎます。

2.ただの甘えなのではないかと思う

退職したいと考えている自分は、もしかして甘えているのでは?と思ってしまうと、その決意が揺らぎます。

“なぜ”退職したいのかということが明確になっていないと、ただの甘えなのでは?と考えてしまいます。

例えば「日曜の夜になると気分が落ちる」や「会社へ行くのが億劫」や「ミスが怖い」など、フワッとした理由だと弱いです。
なぜ「日曜の夜になると気分が落ちる」のか、「会社へ行くのが億劫」なのか、「ミスが怖い」のか、具体的な理由を考える必要があります。
そしてそれは、退職(転職)すれば解決するものなのか、単純に自分だけの問題なのか、精査しなければなりません。

3.稼ぎが減るのが怖い

退職して、次の仕事を始めたとして、稼ぎが減ってしまうことに恐怖を覚えて退職の決意ができない人もいます。

生きるためにはお金が必要ですので、少しでも多く稼ぎたいと思うのは決して悪いことではありません。
ただ、稼ぐために無理をしたり、辛い思いをしたり、心身を壊す必要は全く無いのだということは忘れてはいけません。

最も大切なのはあなた自身の心身の健康であり、人生です。

4.新しい環境で上手くやれるか不安

退職して、次の仕事を新しい環境で始めた時に、その環境下で上手くやれるか不安に思う人もいます。

こればかりは、未来の話で、上手くいくかどうかは誰にも分かりません。
不確定な未来よりも、現実を見ることができる「今」に目を向けて、現状を打破したいのか否か考えることにより、未来に向けて一歩踏み出せるかどうかが決まります。

5.辞めてから後悔するのではないかと思う

退職の決意がなかなかできない人は、辞めてから後悔するのではないか、と考えがちです。

新しい仕事が上手くいかず、結局転職しない方が良かった……
今までいた会社が急成長して超優良企業になったら絶対後悔する……

など、これもまた不確定な未来のことばかり考えて、漠然と「後悔するような気がする」と思い込んでしまうのです。

退職の決意に踏ん切りがつかない時にやるべき5つのこと

退職の決意ができず悩んでいるならば、次の5つのことをやってみましょう。
その中で「やはり退職しない」という選択をしても良いですし、退職の決意を固めて退職に向けて動き出しても良いですし、ご自身の道を決めるのにお役立てください。

1.退職したい理由を【見える化】する

なぜ退職したいと考えているのか、その理由を「見える化」しましょう。
なるべく具体的に、紙やメモ帳などに書き出すことが大切です。

給料が低い、昇給する見込みが無い、キャリアアップが見込めない、残業が多い、休日出社が嫌だ、休日出社そのものは嫌ではないが手当が少なすぎる、仕事内容がつまらない、上司が気に食わない……

など、思いつく限りとにかく書いてみてください。
その中で、更に「これってなんでだろう」と思ったところは理由を突き詰めていきます。
例えば「仕事内容がつまらない」というものであれば、なぜつまらないと思うのか、自分がやりたい仕事はどのようなものなのか、というところまで深く考えます。

こうやって「見える化」していくことにより、今の仕事を続けるべきか、辞めて新しい仕事を始めるべきか、自分の中で整理できるようになります。

2.退職したい理由や背景を近しい人に話してみる

退職したい理由を「見える化」したら、自分の中だけで消化せず、近しい人に話してみましょう。
家族でも、親友でも、信頼できる同僚でも、誰でも構いません。

率直な意見を言ってくれる人に話すのが望ましいです。
思わぬ解決策を提案してくれたり、「それは甘えじゃない?」と言ってくれたり、「転職した方が良いね」と認めてくれたり、様々な反応が返ってくることでしょう。

ひとりだけではなく、複数人から意見をもらうと、その中から自分の納得のいく意見を参考にできます。

3.積極的に転職活動を進める

退職する決意が固まる前から、転職活動は始めてしまってOKです。
実際に面接を受けるところまでいかなくても、会社情報を集めたり、就労条件を比較してみたり、そういったことだけでもやってみましょう。

他の会社について知ると、自分の会社を客観的に見つめることができます。
これにより「やっぱり転職だ!」と思ったり、逆に「うちの会社、思っているほど悪くないのかも……」と思えたりするかもしれません。

4.退職した人の話を聞いてみる

チャンスがあれば、実際に退職した人の話を聞いてみてください。
自分が勤めている会社を辞めた人の話が聞ければ一番良いですが、それが難しい時は自分の会社に拘らず「退職して転職した人」の話を聞いてみましょう。

退職の決意をした理由やきっかけ、退職してみてどうだったか、転職して苦労したことや良かったことは何か、といったことを聞けば、退職から転職の様子をリアルに知ることができます。

5.お金が不安なら目標貯金額を決めて達成したら退職する

退職後のお金が心配で、なかなか退職の決意がつかないということであれば、目標金額を決めて、その金額が溜まるまでは頑張って働き続けましょう。
ただ働くだけでなく、節約などにも力を入れ、なるべく早く目標金額を達成するように心がけると良いです。

金額設定の目安ですが、独身一人暮らしならば200万円あればどうにか1年は食いつないでいくことができます。300万円あれば余裕のある生活を1年送れます。
退職して1年も無収入ということはあまり考えられないため、3,4ヶ月~半年として100万円ほどあれば安心感をもって退職できそうです。

ただ、この金額に関しては個々で感覚が異なりますので、自分の場合はどの程度あれば安心できるのかということを、シミュレーションして算出してみてください。

退職=悪いことではない!

最後に、退職についての考え方ですが、退職は悪いことではありませんし、逃げでもありませんし、甘えでもありません。
明確な理由があり、その理由が納得できるものであれば、堂々と退職して全く問題ないのです。

退職の決意が固まっても、実際になかなか「退職したい」と切り出せなければ、近年需要が伸びつつある「退職代行」サービスの利用も検討してみてください。
あなたに代わって退職の意向を会社に伝えてくれる画期的なサービスです。
会社に行くことなく、上司や人事と連絡を取ることもなく、スムーズに、早ければ即日で退職できます。

自分自身の人生についてよく考えて、常に納得いく道を選ぶよう心に問いかけてみてください。

まとめ

  • 次の仕事が決まっていないことや収入への不安が退職への不安をもたらす
  • 退職の決意を固めるためには退職する理由を見える化して人に話してみると良い
  • 退職の決意が固まっても切り出せない場合は退職代行サービスの利用も検討