上司からの仕事の丸投げばかりで会社を辞めたい時どうすれば良い?

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気持ち良く働くためには、上司や同僚に恵まれることが大切です。
上司ガチャ、配属ガチャ、という言葉もありますが、上司は自分では選べないため、良い上司に恵まれるかどうかは運次第です。

もし、上司が仕事ができない人だったり、人間として問題があったりしたら困りますよね。
今回は、そんな「困った上司」の中から「仕事を丸投げする上司」にフォーカスします。

上司から仕事を丸投げされて、会社を辞めたくなってしまったらどうしたらいいのか、解説していきます。

上司から仕事を丸投げされて困るというケースが多発

近年、上司から仕事を丸投げされて困るという声が、多くの新入社員から上がっています。
その昔は「仕事は手取り足取り教えるものじゃない。上司の背中を見て覚えるんだ」といった考えが普通だったため、仕事を丁寧に教えずに「自分が働いているのを見て覚えろ」という上司が多い傾向にありました。

しかし、最近の上司の「丸投げ」は少し傾向が異なります。
3つのパターンに分けてみたので、自分の上司に当てはまるものが無いかどうかチェックしてみてください。

上司がそもそも無能パターン

上司がそもそも仕事ができないタイプで、自分では処理できない仕事、面倒な仕事を全て部下に投げてしまうパターンです。

仕事の能力が無い(低い)ため、投げた仕事について説明したり指導したりすることはできず、結果として「丸投げ」になってしまいます。

上司による嫌がらせパターン

一種のパワハラです。
気に食わない部下に、わざと仕事を丸投げすることで困らせるという悪質なものです。

この手の上司は、自分が丸投げした仕事について部下が何か聞いてきても「そのくらい自分で考えろ」とか「お前、そんなことも分からない(できない)の?」とか「本当に使えない奴だな」とか、そんな心無い言葉をかけるだけで、手を差し伸べてはくれません。

上司の勘違い教育法パターン

「仕事は自分の力でこなして成長していく」という信念を持って、あえて丸投げしているというスタンスで仕事をどんどん部下に投げてくるパターンです。

もちろん、明確な意図があり、本当に自力でこなすことに意味がある仕事であれば「良い上司」と言えるでしょう。
しかし、中には勘違いして、本来は上司が丁寧に教えて部下に理解させなければならない仕事なのに「お前の成長のため」と言い、何の説明も無くいきなり仕事を投げてしまう上司がいます。

丸投げされた仕事にどのように取り組むか

仕事を丸投げされてしまったら、まず「どうしたらいいのか……」と困ってしまいます。
「仕事のやり方が分からない」というのが最大の問題です。

こんな事態に陥ったらどうすべきか、4つのポイントにまとめました。

その【丸投げ】に意味があるのかどうか考える

まず、そもそも上司に丸投げされた仕事に「意味があるのか」どうか、考えます。

自分で考えて、自分なりに調べて、自力で取り組むことに意味があるような、そんな仕事なのか、それとも、「丸投げ」そのものには何の意味もない仕事なのか、考えてみましょう。

上司の意図を汲み、自力で取り組むことを求めているのだと判断できれば、頑張ってみる価値があるかもしれません。
しかし「意味がない」という結論に至ったら、その上司になんらかの問題がある可能性が高いです。

分からないことは自分から聞きまくる

丸投げされて困ったら、とにかく周りに「聞く」ということが大切です。
仕事を振ってきた上司本人にしつこいぐらいに質問してもいいですし、もしそれで無視されたり「自分で考えろ」と言われたら、上司ではなく、他の人に手あたり次第質問してみましょう。

仕事の進め方が分かれば、丸投げされた仕事に着手できるようになりますし、上司以外の人に聞きまくることで「あいつ、何にも教えてないのかよ」と上司の実態を晒すこともできます。

上司の上長に相談する

あまりにも上司の「丸投げ」が酷い場合は、上司の上長に相談してみましょう。
「上司から、できない仕事を丸投げされて困っている。何の説明も指示もなく、いきなり仕事を投げられてもできない」と伝えることで、上長が上司に指導してくれるかもしれません。

ここで上長にも「それは君のためだろうから、頑張って自力で解決しなさい」などと言われてしまったら、その会社はブラックな可能性もありますので転職や退職を考えましょう。

できないことは「できない」とキッパリ伝える

丸投げされた仕事ができないならば、上司に「できません」とハッキリ伝えるのが大切です。
中途半端に請け負ってしまうと、後から「なんでできていないんだ」などと責められる可能性があります。

「『できない』と言いました」と反撃できれば、できない仕事を振った上司の責任となりますが、キッパリ断れずに請け負ってしまうと自分の責任となってしまいます。

意味のない【丸投げ】が繰り返されるなら退職を考える

成長のため、仕事を早く覚えるため、などの明確な意図や理由がある「丸投げ」ではなく、まったくもって意味のない「丸投げ」が繰り返されるようならば、そんな職場にはいない方がいいです。

丸投げが繰り返され、ストレスを感じるようならば退職も視野に入れて身の振り方を考えましょう。

丸投げに振り回されるのは時間の無駄

丸投げされた仕事をこなすためには、とにかく時間がかかります。
分からないことを聞き、失敗を繰り返しながら仕事を進めなければなりませんし、ミスや勘違いによる間違いが生じる可能性もあるため、それを直し……と、とにかく無駄な時間が発生してしまいます。

それが成長につながるならまだしも、そうでない「意味の無い丸投げ」であれば、まったくもって時間の無駄です。
そんな職場で時間を浪費しているのは勿体ないです。

相談しても対策しても解決しないならさっさと辞める

上司の丸投げについて、自分なりに対策したり、上長に相談したりしても解決しない場合は、もう諦めてさっさと退職してしまいましょう。

前述の通り、丸投げは時間の無駄です。
人生は有限なので、無駄な時間を会社に捧げるぐらいなら、辞めて新しい環境で気持ちよく働いた方が建設的と言えます。

退職の理由として【丸投げ】を伝えて良いかどうか

丸投げが原因で退職する際に、それをそのまま「退職理由」として伝えて良いのか、という点については、伝えた方が良いケースと、伝えずにオブラートに包んだ方が良いケースがあります。

伝えた方が良いケースは、純粋に上司からの丸投げだけが問題で退職したいケースです。
この問題さえ解決してくれれば、退職なんてしないのに……ということであれば、退職理由は正直に伝えましょう。

これを聞いて、配属を変えてもらえたり、上司を異動させてもらえたり、何らかの対応をしてくれれば、そのまま職場に残るということもできます。

伝えずに「建前」の理由を用いた方が良いケースは、丸投げだけが問題ではなく、もうその職場そのものから離れたい、退職したい、というケースです。
正直に「丸投げが……」と言ってしまうと、「じゃあその問題が解決したら辞めずに残ってくれるか」など引き止められてしまう恐れがあります。

絶対に引き止められたくない時は、丸投げだけを退職理由とするのではなく、他にも「新しい環境でキャリアアップしたい」など、前向きかつ引き止められないような理由を出せるようにしておきましょう。

自分から退職しにくい時は退職代行を利用する

「丸投げ」が原因で退職したいという場合、そもそも退職の意向を伝えるべき直属の上司が丸投げしてくるため、理由を伝えづらい、辞めたいと言いづらい、といった人もいることでしょう。

自ら退職の意志を伝えるのが難しい、気持ち的にしんどい、という場合は退職代行を利用してみるのがおすすめです。

依頼者に代わり、会社に退職の意向を伝えて、退職に関する様々な手続きのサポートをおこなってくれる業者で、会社の人と一切連絡を取らずに退職できます。
今すぐ辞めたい!自力で辞めるのが難しい!という方は一度相談してみてください。

まとめ

  • 悪質な仕事の丸投げには、面倒な仕事を全て部下に投げたりわざと仕事を丸投げすることで困らせる等がある
  • 部下の成長の為に仕事を丸投げするケースもある
  • 意味の無い仕事の丸投げはまったくもって時間の無駄である
  • 仕事の丸投げなどで自ら退職の意志を伝えるのが難しい場合は退職代行を利用してみるのがおすすめ