仕事ができない人の特徴と改善方法

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「あの人、仕事できないよね」

言われたくない言葉ですが、実際、こんな言葉はよく耳にします。

仕事ができない人とは、具体的にどのような人なのでしょうか。
また、どのような特徴を持っているのでしょうか。

自分は仕事ができない……という悩みや不安を抱えている方は、この特徴に当てはまるかどうかチェックして、改善方法を参考にしてみてください。

仕事ができないとは具体的にどういうことか

「仕事ができない」と一口に言っても、様々なタイプの「仕事ができない」人がいます。
具体的にどのような人は「仕事ができない人」と見なされるのでしょうか。

ミスが多い

分かりやすいのはミスの多さです。
作成した資料の数字が誤っている、メールの誤字脱字が酷い、指示通りの作業ができない、など単純なミスの多さが目立つ人は「仕事ができない」というレッテルを貼られます。

締切・納期を守らない

期日を守れない人も仕事ができないイメージを強く持たれます。
ほとんどの仕事、業務には期日(締切・納期)があります。
〇月〇日までに作成するよう指示されていた資料がその期日までに仕上がってない、提出期限までに求められたものを提出できない、といった人は間違いなく「仕事ができない・使えない」と思われます。

必要な連絡や報告を怠る

報連相(報告・連絡・相談)ができない人も仕事ができないと思われます。
例えば客先回りに行った後の報告をせずに、大事なアポイントメントが取れたにも関わらず上司と共有できなかった、といった事態になり、結果的に会社に損失を与えたり迷惑をかけたりするからです。

また、分からないことを相談できずに、ただひとりでボーっと時間を潰すだけになってしまう「相談のできない人」も仕事ができないと見なされます。

コミュニケーションが取れない

コミュニケーション能力が著しく乏しく、同僚や上司、取引先や客先の担当者など、関わる人々との意思疎通が取れない人も「仕事ができない」と言われがちです。

会話のキャッチボールができない、挨拶ができない、返事ができない、分かっていないのに質問ができない、何を話しかけても反応が無い、などです。

仕事ができない人の特徴

仕事ができない人には下記のような特徴が見られます。
ミスが多い、期日を守れない、報連相ができない、コミュニケーションが取れない、といった「仕事ができない」人の特徴ですので、自分に当てはまるかどうかチェックしてみてください。

1.常に受身で指示が無いと動けない

自分から積極的に調べたり質問したり「何かやることはありませんか?」と聞いてみたりするなどの「動き」が無く、常に受け身であると、報連相やコミュニケーションが上手くできません。

「言われなかったのでやりませんでした」や「指示が無かったので……」という言い訳を並べ、何もせずにただボーっと時間を無駄に過ごすだけで会社のお荷物となってしまう人もいます。

2.ミスのチェックと原因究明を怠る

ミスが多い人の特徴としては、単純にチェック不足が挙げられます。
自分が作成した資料は必ず見返して、打ち込んだデータに間違いが無いかどうかチェックすべきなのですが、それをやっていないということです。

また、ミスしてしまった時に「なぜミスをしたのか」と考えられない人も要注意です。
「ああ、チェックしないで出来上がってそのまま提出してしまったからか」や「勘違いしてデータを拾ってしまったんだ」など、ミスの原因究明ができれば、同じミスは繰り返さなくなります。

これができないと、何度も何度も同じミスを繰り返し「あいつ、ホント仕事できないよな」と言われてしまうようになります。

3.ミスを自分ごととして捉えない

ミスを自分の責任として考えられない人も、いつまで経ってもミスが減りません。
「上司の指示が悪かったからだ」「その日は寝不足で集中していなかったから」「途中で同僚に話しかけられて邪魔されたから」など、人のせいにしたり、何らかの不調のせいにしていると、ミスの根本的な原因究明ができません。

また、責任を感じていないという点で「もう二度とミスしないようにしよう!」と強く思っていないということになりますので、気が緩んですぐにまたミスを繰り返すようになります。

4.根拠無く自分は仕事ができると思っている

根拠の無い自信がある人も危険です。
理由も根拠も無く、自分は仕事ができると思い込んでいると、失敗した時に「自分の責任」と思えなくなります。

「自分は悪くない、だって自分は仕事ができるから。悪いのは〇〇だ」と、第三者のせいにしがちになり、結局自分自身は何も成長せずに「自分は仕事ができると勘違いしているけれど実際は全く仕事ができない」という残念な存在になり果てるのです。

5.極端に自信が無い

根拠の無い自信は危険ですが、極端に自信が無いのも問題です。
常にビクビクしていて、どうせ自分なんか何もできない、と思い込んでいると、つまらないミスを繰り返したり、委縮して報連相ができなくなったりします。

6.人の話を聞かず早とちりしがち

仕事ができない人は得てして人の話をちゃんと聞いていません。
「言ったよね?」ということに「聞いてません」と答えてしまうタイプで、実際に本人がちゃんと話を聞いておらず勝手に自己解釈してトンチンカンな仕事の進め方をしてしまいます。

また、この手のタイプはメモを取る習慣が無く、指示を聞き流してしまう特徴があります。
仕事ができる人は、きちんとメモを取って指示を一言一句漏らさず掌握し、理解しようと努めます。

7.完璧主義

完璧を目指すのは良いことですが、完璧を目指すあまりに仕事が遅くなってしまうのは「期日が守れない」タイプの「仕事ができない人」になる危険を孕んでいます。

自分が納得できるまで時間をかけてゆっくりじっくり取り組んだせいで、締切に間に合わず、結局会社に迷惑をかけてしまうということになっていないか、自分自身を振り返ってみましょう。

仕事ができないと自覚した時の改善方法

自分は仕事ができない……そう自覚したら、改善しなければなりません。
その改善方法を7つご紹介します。
是非実践して「仕事ができる人」を目指してみてください。

1.先輩や上司にアドバイスを求め素直に取り入れる

誰もが最初から仕事ができるわけではありません。
新人のうちは、失敗を繰り返しながら成長していきます。

先輩や上司たちも皆そうだったはずです。
仕事ができない……と悩んだら、先輩や上司に相談してみてください。
きっと親身になって聞いてくれ、喜んでアドバイスをくれるでしょう。そのアドバイスを「そんな方法が上手くいくのだろうか」「自分はそうは思わない」と反発せずに、素直に聞き入れて自分の仕事に取り入れることが大切です。

アドバイスの方法が上手くいってもいかなくても、まずはトライしてみて、仕事ができる人を目指して一歩踏み出してください。

2.先輩や上司の働き方をよく見て盗む

先輩や上司に直接アドバイスを貰わなくても、普段の仕事の仕方を見ていれば盗めるところが沢山あることに気付かされます。

仕事ができる先輩や上司が、どのような働き方をしているのか、よく観察して真似できるところはどんどん取り入れていきましょう。

3.タスクを書き出して着実に片付ける

仕事は「見える化」が大切です。
タスクを上手く捌けない人は、全てのタスクを紙に書き出してみてください。
そしてひとつずつ着実に片づけていきましょう。期日が近いもの、優先度が高いものから書き出したり番号を振ったりして、どの順番で着手するか考えて取り組むことで取りこぼしが無くなります。

4.ケアレスミスが無いかセルフチェックする

ミスについては何よりもチェックが大事です。
セルフチェックすることで事前にミスを防げます。

自分のミスの傾向(数字にミスが多い、誤字脱字が多い、図の表示で不具合が起きやすい、など)を分析して、そこを重点的にチェックしてミスの無い状態で資料を提出しましょう。

5.完璧主義より納期厳守を徹底する

仕事では何よりも納期、締切が重要視されます。
完璧な資料ができていなくても、完璧に仕事がこなせていなくても、とにかく期日は守るよう徹底しましょう。

少し不安な部分があっても、粗削りな箇所があっても、最優先すべきは期日です。

ただし、期日を優先するあまりに作業が適当にならないよう気を付けましょう。余裕をもって着手するのが一番です。

6.自ら学び変わろうとする強い意志を持つ

仕事ができない自分から、仕事ができる自分に変わるためには、強い意志が無ければなりません。

積極的に先輩や上司の真似をしたりアドバイスを求めたり、ミスのチェックをしたり、タスクを書き出したり、自分で行動することが大切です。

受け身であることは論外です。
自ら動くこと、自ら努力することで、初めて仕事ができる人への一歩を踏み出せます。

7.仕事が合わない場合は転職も検討する

努力してみても上手くいかず「この仕事、自分には向いていないのでは?」と思ったら、転職を検討するのもひとつの手です。

転職する際には、在職中に転職先を探し、決まってから退職すると収入面などで安心です。
退職する際に、なかなか切り出せなかったり、ブラック企業で理不尽な引き止めにあってしまったり、上司の圧が怖くて言い出せなかったりしたら、退職代行の利用も検討すると、スムーズに退職できます。

まとめ

  • 仕事ができない人の特徴としてミスが多かったり期日を守らないこと等が挙げらる
  • 仕事を改善するには先輩や上司に相談したり観察して真似できるところはどんどん取り入れる
  • 退職を言い出せない場合は退職代行の利用も検討