仕事の向き・不向きって何?向いていないと思うのは甘え?

仕事の向き・不向きって何?向いていないと思うのは甘え?のキャッチ画像

「この仕事、向いてないかも……」

そんな風に不安に思ったこと、ありませんか?

なぜ「向いていない」と思ってしまうのか。
多くの人は、ミスをした時や、失敗した時、成果が出せなかった時に「向いていない」と思う傾向にあります。

果たしてそれが本当に向いていないのか、そもそも仕事に「向き・不向き」はあるのか、解説していきます。

仕事には向き・不向きがある

先に結論から言えば、仕事には「向き・不向き」があります。

人間、ひとりひとり性格や個性が異なります。
そのため、当然仕事においても「こんな人に向いている仕事」や「こんな人には向かない仕事」があります。

引っ込み思案で人見知りの人は、飛び込み営業に多大なストレスを受けることでしょう。
社交的で好奇心旺盛な人ならば、どんどん新しい見込み顧客の元へ飛び込めることでしょう。

飽きっぽい人にとってルーチンワークは非常に苦痛ですが、職人気質の人は黙々と作業を繰り返すことに喜びを感じます。

数字に強い人もいれば、人の感情を読み取るのが上手い人もいます。

このように、人は十人十色で、向いている仕事もバラバラです。
だからこそ、自分に向いている仕事を探すことがとても大切なのです。

仕事の向き・不向きを判断するポイント

では、今の仕事が自分に向いているのかどうか、それを判断するポイントはどのようなものなのでしょうか。

冒頭で少し述べた「ミスや失敗をした」=「向いていない仕事」というわけではありません。他にも複数の「向き・不向き」の判断要素があります。

1.好きか嫌いか

最もシンプルな判断要素は「好き」か「嫌い」か、です。
仕事が好きか嫌いか、考えてみてください。

「好きな仕事=向いている仕事」というわけではありませんが、「嫌いな仕事=向いていない仕事」というのはある程度信ぴょう性があります。
嫌いな仕事をずっと続けているとストレスが溜まり、心身を病んでしまう恐れもあります。

2.楽しいかつまらないか

仕事としていて「楽しい」と感じるか「つまらない」と感じるか、これも向き・不向きを判断するポイントになります。

ただ、楽しい仕事が向いている仕事、つまらない仕事が向いていない仕事、と単純に判断できるものではありません。

楽しいからといって自分の力を十分に発揮できているとは限りませんし、自分の特性や個性に合っているとも限りません。逆に「つまらないなぁ」と感じていても、誰よりも速くミスなく仕事ができて周りから信頼されて仕事を任されていれば、特性という意味ではその仕事は「向いている」のかもしれません。

ただ、仕事は人生において、かなり大きなウェイトを占めます。どうせ働くならば楽しく働きたいものです。仕事を「楽しい」と感じられるかどうか、じっくり考えてみてください。

3.続けたいと思うか否か

今の仕事を続けたいと思うか、それとも「いつか辞めたい」「いつか他の仕事をしたい」と思うかどうかも、向き・不向きの判断につながります。

「ずっと続けていきたい」と心から思える仕事であれば、その仕事は向いている仕事と言える可能性が高いです。
続けたいとは思わない場合は、あまり向いていない可能性が高く、その場合は年齢によっては早く行動を起こして転職したり新しいスキルを身に付けたりした方が良いかもしれません。

4.ミスや失敗が多いか・その理由は何か

仕事の向き・不向きを判断する有力な材料としては、ミスの多さが挙げられます。
今の仕事でミスばかりする、失敗続きで成果が出せない、という悩みを抱えている方は「この仕事、自分には向いていないのでは……?」と思いがちです。

ただ、「ミスをする=向いていない」というわけではありません。
大事なのは「なぜミスをしてしまうのか」そして「なぜ成果がでないのか」ということです。

ミスや失敗が多く成果につながらない場合は、必ずその「理由」を探ってみてください。

ゆっくり時間をかけて丁寧に仕事を進めたいのに、とにかくスピード重視でいつも急かされる仕事をしているため、ミスばかりしてしまう……こんな場合は、その仕事はあなたには「向いていない」可能性が高いです。特性と仕事で求められることがミスマッチだからです。

人見知りで初対面の人と打ち解けるのが苦手なのに営業の仕事に就いてしまい、ストレスで胃が痛くなりながらも頑張ったが一向に成果がでない……これも「向いていない」ケースです。

寝不足で疲れが溜まっていて集中力が途切れ、計算ミスをしてしまい資料に大きな誤りがあったのを上司に指摘されてしまった……これは、ミスの原因が特性や個性によるものではないため、一概に「向いていない」とは判断できません。

このように、なぜミスしてしまうのか、成果が出ないのか、考えて、その原因が自分の特性や個性によるものだと分かれば、「向き・不向き」を判断できるようになります。

5.仕事において成長したい・できることを増やしたいと思うか否か

仕事をしていて、もっとスキルを伸ばしたい、もっとこの分野で成長したい、と思えるか、そういった向上心は一切抱かないか、ということも向き・不向きを判断するポイントのひとつになります。

「成長したい」と思わなくても「この仕事が好き・楽・ずっと続けたい」と思えれば向いているということもあるため、このポイントだけで判断するのは難しいですが、向いている仕事は得てして向上心を掻き立てるものです。

向いていないと思うのは甘えではない

仕事が向いていないと思い、辞めたい、転職したい、と思うことを「これってただの甘えなのかな……」と不安に思う人もいます。

しかし、「仕事が向いていない」と思うことは甘えではありません。
上で挙げた5つの判断要素ひとつひとつに当てはめてじっくり考えた結果「向いていない」と分かれば、それは本当に向いていない仕事であり、無理して続けるべきものではありません。

しかし、一度の失敗やミスだけで「ああ、この仕事は自分には向いていない……辞めたい……」と思ってしまうのは、ちょっと危険です。
これはただの勘違いであり、本当に向いていないわけではない可能性も高いです。

たった一回のミスで「向いていない」と思い落ち込み転職や退職を考えるのではなく、仕事そのものと自分の相性をじっくり考えることが大切です。

向いていない仕事を無理に続ける必要は無い

向いていない仕事は、無理して続ける必要はありません。
なぜなら、向いていない仕事にはストレスがつきものだからです。

ストレスは心身を疲弊させていきます。仕事が楽しくない、辛い、しんどい、と思うことは、やがて生きることそのもの、人生そのものが楽しくない、辛い、しんどい、と思うことに繋がります。

だから、向いていない仕事を無理して続けるのではなく、自分に向いている仕事を探し、見つけ、その仕事に乗り換えるのが賢いと言えます。

もし「上司が怖くて退職を切り出せない」「忙しい職場で迷惑をかけると思うと退職したいと言えない」など、退職に二の足を踏んでいるならば、退職代行の利用も視野に入れてみてください。

まとめ

  • その仕事が好きであるか向上心を掻き立てるかは重要なポイント
  • 向いていない仕事を無理して続けるのではなく自分に向いている仕事を探して乗り換えるのが賢い
  • 退職に二の足を踏んでいるならば退職代行の利用も視野に入れる