コールセンターの仕事をすぐにでも辞めたい・・・即日退職するにはどうしたら良い?

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コールセンターの仕事は、求人が多いことから比較的始めやすく、アルバイトやパートで働く人も契約社員や正社員として働く人も、どちらもいます。

時給が高い仕事もあり、人気の職種ではありますが、その内容はとてもストレスフルで退職者が後を絶たないことが問題視されています。

今回は、そんなコールセンターの仕事を辞めたいという理由と、即日退職ができるのか否か、その方法などについて解説していきます。

コールセンターの仕事を辞めたいと思う理由

まず、コールセンターの仕事を辞めたいと思う理由を6つにまとめました。
コールセンターの仕事内容は業種や業界によって様々ですが、大きく2つに分けられます。

1つは「インバウンド」といって、問い合わせ窓口のようなものです。お客様からかかってくる電話を受けて質問に答えるというものがメイン業務となります。

もう1つは「アウトバウンド」といって、これはコールセンターの従業員が電話をかける仕事です。簡単に言うと営業やアンケートの電話となります。

それぞれ、違った辛さがありますので、そのあたりにも注目して見てみてください。

1.クレームの精神的負荷

インバウンドのコールセンター業務では、問い合わせだけでなくクレームの処理も多く、お客様からの度重なるクレームに精神が疲弊してしまうことがあります。

中には理不尽なクレームを言ってきたり、いわゆる「モンスタークライアント」に該当するお客様が暴言を吐いてきたり、といったケースもあり、かなりストレスが溜まります。

2.ノルマがきつい

アウトバウンドのコールセンター業務は、1日の電話ノルマが課せられていることが多く、このノルマをこなすのがしんどいと言われています。

電話をかける件数のノルマだけでも相当キツイのですが、中には資料送付や契約などの「結果」の数をノルマとする会社もあり、そうなるとノルマを達成するまでは電話をかけ続けなければならなくなります。終わりの見えない仕事をストレスに感じて辞めたいと思う人は非常に多いです。

3.アウトバウンドコールの相手から冷たい態度を取られる

アウトバウンドで営業やアンケートなどの電話を不特定多数の人にかけると、相手から冷たくあしらわれることが多いです。

何も答えてもらえずに電話を切られてしまったり、こちらが本題に入る前に「結構です」と言われてしまったり、中には「迷惑なんでもう二度とかけてくるな」と言われたり、メンタルがやられる反応を多数経験することになります。

ノルマのきつさよりも、相手の反応で心が心が折れてしまい、退職する人も少なくありません。

4.ルーティンワークに飽きる

コールセンターの仕事は、基本的に「電話を受ける」か「電話をかける」かのどちらかです。
毎日同じことの繰り返しで、飽きてしまうという人もいます。

話す内容も大体決められていて、マニュアル通りに淡々とこなせば良いという側面を持っているため、これが「飽き」の原因になっていることもあります。
(中には都度臨機応変に対応しなければならない業務もあります)

5.誰にでもできる仕事という感覚が根強くやりがいを感じられない

コールセンターの仕事は、業種や業界にもよりますが、ほとんどの仕事において特別な資格や経歴は必要なく、誰でも始められる仕事です。
就職しやすい反面、結局「誰にでもできる仕事」だという感覚が根強く、この仕事にやりがいを感じられない人もいます。

いつでも代わりがいる、誰にでもできる、なんだか使い捨てのコマになったような気分だ、といった理由で転職を考える人も多く、離職率の高さに繋がっています。

6.長時間電話し続けるのが辛い

コールセンターの仕事内容は、基本的に「電話を受ける」か「電話をかける」かです。
当然、1日中電話で話している状態となります。

受話器を耳に当てたまま(あるいはインカムをつけたまま)ずっと過ごしていると、耳の健康を損なう可能性があります。
耳鳴りや、音のこもり、高いヘルツの音が聞こえにくくなるなど、様々な耳の健康被害が出やすくなるのも問題のひとつです。

また、精神的にも、ずっと誰かと電話し続けていなければならないということそのものがストレスとなり、辞めてしまう人もいます。

嫌になるとすぐにでも辞めたくなる

コールセンターでの仕事に限ったことではありませんが、仕事でストレスを溜め込んでいると、ある時突然爆発することがあります。

「もう嫌だ!今すぐ辞めたい!もう仕事に行きたくない!」
と思い、心身ともに出社することを拒否するようになるのです。

一時的なもので暫く経つと落ちついてくるケースと、この衝動をきっかけに「もう嫌だ・辞めたい」という気持ちがずっと続くケースがあります。

ストレスを溜め込んでしまうタイプの人は、後者が多く、行きたくない、辞めたいと思うと、もうそれしか考えられなくなり、すぐにでも退職したくなります。

原則「明日から来ません!辞めます!」は通用しない

しかし、辞めたい!と思ったからといって、会社に連絡して「明日から仕事へは行きません!本日をもって辞めさせていただきます!」というのは通用しません。

コールセンターだけではなく、全ての仕事において「退職の意向を伝えた後2週間経てば退職できる」と法律で決められています。
つまり、「辞めます!」と宣言してから2週間は会社に籍を置いたままの状態となり、実質即日退職はできないということになるのです。

退職する際は余裕をもって希望を伝えなければならない

また、会社によって様々な規定があり「退職時は1ヶ月前(もしくは2ヶ月前)までに上長に退職する旨を伝えること」などと決められていることが多く、会社の規定に合わせて退職の意向を伝えなければなりません。

余裕をもって退職希望を伝えなければならない理由としては、「辞めます」宣言からすぐに辞められてしまうと業務に穴が開き、その穴は急には埋められないことや、業種や職種によっては引継ぎが必要になることなどが挙げられます。

雇用形態によっても退職の可否が別れる

コールセンターの雇用形態は、正社員、契約社員、パート、アルバイトなど、様々です。
「原則即日退職はできない」と述べましたが、更に厄介なのは「契約期間」が定められている雇用形態の場合、即日退職はおろか辞めることすらできないケースがあるのです。

契約社員や、契約期間が決められているパートやアルバイトは、基本的にその期間内の退職が認められません。
従って「一身上の都合」だけでは安易に退職できない可能性があります。

ただし、これには条件があり「やむを得ない理由がある」場合は契約期間内であっても退職が認められます。「やむを得ない理由」の例としては、体調不良、傷病、家庭の事情(介護や子育て、結婚、引っ越しなど)などが挙げられます。

ただ「仕事がしんどいから辞めたいです」という理由は通用しなくても、「仕事がしんどくて体調を崩してしまい、業務を継続することが困難になりました」という理由は認められる可能性が高まります。

契約期間内にコールセンターの仕事を辞めたくなったら、どうにか「やむを得ない理由」を挙げて勤務先に認めてもらいましょう。

どうしても即日退職したい時はこうする!

原則即日退職はできず、どんなに速くても退職の意向を伝えてから2週間経たないと辞められない、そう解説しました。
これは法律で決められたことなので例外はありません。

しかし「”実質”即日退職」することは可能です。
その方法は「有給休暇を使う」か「欠勤する」という2つです。

要するに「辞めさせていただきます!」と宣言してから、有給ないし欠勤で2週間仕事を休むということです。
籍だけは勤務先にありますが、本人は出社しないため、「実質」即日退社となります。

円満に即日退職するためには退職代行の利用がおすすめ

退職代行は、依頼者に代わり勤務先に退職の意向を伝え、退職サポートをおこなっているサービスです。退職代行の多くが「即日退職可!」と謳っていますが、この「即日退職」は前述の通り「辞めたいと伝えてから有給か欠勤で仕事を休み、2週間後に正式に退職する」という方法になります。

自分の口で「今すぐ辞めたいので、明日から2週間有給を消化したい」と伝えるのが精神的にキツイという方や、そもそも「辞めたい」と言い出せない方や、仕事が嫌すぎて勤務先に連絡することすら億劫になっている方などにおすすめのサービスです。

まとめ

  • インバウンド型のコールセンターは顧客からのクレーム、アウトバンド型だとノルマが精神の疲弊につながる
  • 退職するには会社への辞意の通知から二週間の在籍が必要だが、有給休暇や欠勤を用いることで即時退職が可能
  • 退職代行は仕事への忌避感で勤務先に連絡することすら億劫になっている方などにおすすめのサービス