これってストレス?・・・会社へ行こうとすると吐き気がする人への原因と対処法

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会社に行こうと思って玄関まで行くと吐き気がする……
翌日会社に行くことを考えると吐き気を覚える……
通勤中の電車の中で気分が沈んで吐き気を覚える……

そんな症状に悩まされたことはありませんか?

今回は、会社へ行こうとすると吐き気がするという症状について、その原因と対処法を解説していきます。

会社へ行こうとすると吐き気がするのはストレスが原因

会社へ行こうとする、あるいは、会社のことを考えると吐き気がする、という症状はストレスが原因となっています。

心因性嘔吐感といって、実際に嘔吐してしまうかどうかは関係なく、吐き気を覚えるだけでもストレス性の体調不良とされます。

ストレスと体調不良の密接な関係性

私たちの身体と心は密接に繋がっています。
身体の調子が悪いと、気持ちまで滅入ってしまいますし、過度なストレスで心の状態が悪くなると体調不良を起こします。

「病は気から」という言葉もありますが、これは一理あり、心の健康を損なうと、身体に様々な影響が出てきます。

「吐き気」という身体からのSOSが出るのはかなりヤバイ状態

ストレスによる体調不良は、実はとても危険です。
特に「自覚がない」場合はかなり危ないです。

自分自身がストレスを感じている、何か嫌なことがある、と分かっていて、それを「気持ち」の部分が先に感じ取ることができれば、回避したり対策を講じたりできます。

しかし、これを「気持ち」が感じ取れずに無自覚でストレスをため込んでしまうと、心よりも先に身体が悲鳴を上げます。
これが、吐き気や腹痛、頭痛、めまい、倦怠感、など様々な症状を引き起こします。

「会社へ行こうとすると吐き気がする」という身体からのSOSは、実はかなり危ないサインなのです。

耐えれば大丈夫!は全然大丈夫じゃない!放置してはならない理由

そうは言っても、実際吐き戻してしまうわけじゃないし、会社へ行ったら吐き気は治まる気がするし、みんな少なからずこういうストレスは抱えているだろうし、我慢すれば大丈夫!耐えられる!!

という考えの方……それは、全然大丈夫ではありません。
前述の通り、身体からのSOSは、かなり危険な信号です。そのまま放置してしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。

放置するとどうなるのか、具体的に見ていきましょう。

1.うつ病を発症する

最初は、ただ「吐き気がするだけ」という症状だったものが、次第に気分の落ち込みや、ヤル気の低下、気力の減衰、自己否定など、心の症状として露呈しはじめて、やがて「うつ」になってしまうリスクがあります。

うつになると、仕事に手がつかなくなったり、集中力が散漫になったり、ミスが増えてしまったり、と様々な弊害が出てきます。そして、これらの弊害を全て自分のせいだと思い込み、ますます落ち込むという無限の負のループにはまってしまいます。

あげく、会社へ行けなくなったり、朝起きられなくなったり、イライラしてすぐに人に当たってしまったり……という症状が出てきて自分自身をコントロールできなくなり、本人も、そして周りの人も苦しめることになってしまいます。

2.自律神経失調症を発症し他の症状を併発する

「うつ」は心の症状が顕著に出るケースですが、身体の症状が悪化するケースもあります。
それが「自律神経失調症」です。

自律神経失調症とは、ストレスなどにより体の交感神経や副交感神経といった自律神経が正常に働かなくなり様々な体調不良を起こす症状のことです。

具体的な症状は人それぞれですが

  • 頭痛
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 歯痛
  • 動悸
  • 胸部圧迫感
  • ヒステリー球(喉に常に何か引っかかっているかんじ)
  • 過呼吸
  • 不眠
  • 摂食障害(過食/拒食)
  • 円形脱毛症
  • 震え(チック症なども)

などが挙げられます。

自律神経失調症が酷くなると、複数の症状を併発して苦しむことになります。

3.ストレス性胃炎を発症する

自律神経失調症とは少し異なるのですが、ストレスによる吐き気が悪化すると「ストレス性胃炎」を発症することがあります。

よく聞く「ストレスで胃に穴が開いた」というやつです。

ストレスが体調不良になって現れる時、身体のどの部分にどのような症状として現れるかは人それぞれですが、それが「吐き気」となる場合は、消化器系がストレスの影響を受けやすい可能性が高いです。

そうなると、ストレスによりダメージを受けるのは消化器系である胃です。
ストレスのせいで胃酸の分泌量のコントロールができなくなり、胃炎を発症してしまうというメカニズムになっています。

4.正常な判断ができなくなり自死のリスクも

これは、1つめの「うつ」をこじらせた場合ですが、過度なストレスにより自分自身を見失ってしまうと、正常な判断ができなくなります。
今の状況から離脱したい、ラクになりたい、という理由で、悲しいことに自死を選択してしまうという方もいます。

ストレスで吐き気がする原因は人それぞれ

会社へ行きたくないというストレスで吐き気がする人の、そもそものストレスの原因は人によって異なります。
その例を3つほど挙げてみましょう。

1.人間関係・ハラスメント・いじめなど

人が最もストレスを感じやすいのは人間関係だと言われています。

仕事が面倒、仕事が大変、ということではメンタル面がやられることはあまりなく、苦手な上司と毎日顔を合わせることや、いじめやハラスメントなど、何らかの人間関係のトラブルがストレスの原因となることが多いです。

2.仕事のプレッシャー・失敗への恐れなど

失敗が許されない仕事、ノルマを達成しないとならないというプレッシャー、ミスをして怒られたらどうしようという恐怖、これらの感情もストレスとなります。

3.過剰な仕事量・激務など

仕事が面倒、仕事が大変といったことでメンタル面がやられることはほとんどないと前述しましたが、それがあまりにも過度になると、やはりメンタルにも影響が出ます。

毎日終電、休日返上で出社、とてもこなせない仕事量を振られる、など、仕事そのものがストレスとなることもあります。

会社へ行きたくないというストレスで吐き気がする時の対処法

会社へ行きたくないという感情からくる吐き気を覚えたら、我慢せずにきちんと対処すべきです。
その対処法をご紹介します。

1.休む(短期・長期)

会社へ行こうとしたものの吐き気がして「行きたくない」と思ったら、会社を休みましょう。

一時的なものであれば、その日だけ「体調不良で」と伝えて有給を取ってのんびり過ごせば気分が晴れるかもしれません。

慢性的なものであれば、長期休暇を取得することも検討しましょう。
心療内科などを受診して診断書を出してもらえば、長期療養休暇を取ることもできます。

2.原因を突き止め排除する

そもそも、吐き気をもよおすストレスの原因は何なのか突き止めます。
人間関係なのか、激務なのか、はたまたプレッシャーなのか、自分なりに何が原因なのか考えてみましょう。

そして、そのストレスの原因を排除します。

例えば人間関係であれば、部署異動を願い出てストレスの原因となっている人と離れる、いじめやハラスメントがあれば勇気を出して告発する、などです。

激務や仕事そのものが原因であれば、上司に相談して仕事量の調整をお願いしてみたり、転職や部署異動なども考えましょう。

プレッシャーや自分のメンタルに原因がある場合は、メンタルトレーニングなどを受けたり、信頼できる上司に相談したりして、気の持ちようを改善できるかトライしてみると良いです。それでもダメならば、転職も視野に入れましょう。

3.カウンセリングや心療内科へ行く

自分でストレスの原因を見つけられない、見つけられたものの相談できる人がいない、といった場合にはカウンセリングを受けるのもおすすめです。
人と対話することによって、自分の気持ちに気付いたり、どうすべきかという方向性が見えてきたりします。

また、心療内科へ行き診察してもらうことで、自分自身の心と身体の状態を正しく把握することも大切です。診断書を出してもらえれば、部署異動を願い出る時にも、退職する時にもスムーズに事を進めやすくなります。

4.退職する

今の職場に、吐き気をもよおすほどのストレスを感じていて、それは自分の力だけでは解決できるものではない、という場合には退職も考えましょう。
退職すれば、ストレスの元となっているものから離れることができます。

ストレスが原因で退職なんてできるの?

退職理由は人それぞれですが、ストレスを理由にすることはできるのでしょうか。

答えは、できます。

そもそも、退職の理由に「こうでなければならない」という決まりはありません。
どんな理由でも、極論理由なんて無くても、退職は全ての人に平等に与えられた権利であり、誰でも望めば退職できます。

ただ、上司に伝える際には「ストレスで……」と言うよりも「体調を崩してしまいまして……」と伝えた方が角が立たないでしょう。

自分で伝えるのが難しい・一刻も早く辞めたい時は退職代行を利用する

自分で上手く上司に退職の意向を伝える自信がない人や、そもそも上司に退職したいと言うこともものすごいストレスに感じてしまう人や、一刻も早く職場から離れて逃げ出したいという切羽詰まった状態の人には、退職代行をおすすめします。

依頼者に代わり、会社に退職の意向を伝え、退職に必要な手続きのサポートをしてくれるサービスで、3万円前後ほどで利用することができます。
会社へ行くことなく、そして会社の人と連絡を取ることなく、退職できるため、ストレスを感じやすい人にはピッタリのサービスです。

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  • 会社へ行こうとすると吐き気がする状態は体からの危険を知らせるサイン
  • 会社へ行きたくないという感情からくる吐き気を覚えたらにきちんと対処すべき
  • 一刻も早く職場から離れて逃げ出したい場合は退職代行を利用