退職代行は恥ずかしい?
近年何かと話題に昇るようになった退職代行。
ニュースや情報番組、雑誌などでも取り上げられるようになり、少しずつ認知度が上がっています。
それに伴い、利用者数も増加傾向にあります。
勤め先を辞めたくても辞められない、なかなか自分から「辞めたい」と言い出せない、といった人が退職代行を利用し、スムーズに退職しています。
しかし、中には「退職は自分ですべきもの。退職代行を使うなんて非常識!」という意見や、「退職代行を使わなければ辞められないなんて弱い奴だ!」という意見もちらほら聞かれます。
こんな意見を聞いてしまうと、退職代行を利用するのは恥ずかしいことかのように思ってしまいます。
退職代行は恥ずかしいことなのでしょうか。
目次
退職代行は恥ずかしくない!!その3つの理由
結論から先に言います。
退職代行の利用は全く恥ずかしいことではありません!!
胸を張って堂々と利用して良いのです。
その理由を3つ挙げて解説しますので、退職代行なんか使ったら恥ずかしいかな……と悩んでいる方は是非読んでみてください。
1.退職代行を利用するメリットや理由があるから
退職は、本来は本人がするものです。
自分で上司などに辞意を伝え、退職の段取りを相談して、取り決めた日取りに退職します。
退職代行は、それ(=自分で辞意を伝えること)ができない人がお金を払って利用します。
有料のサービスなので、自分でできる人はそもそも利用なんてしません。
ということは、利用する人には何らかの事情や理由があり、退職代行にはそれ相応のメリットがあるということです。
事情や理由はケースバイケースです。
- 上司が怖い(パワハラやセクハラなどのケースも)
- 一刻も早く会社を辞めたい(一般的な退職の流れだと辞意を伝えてから数週間~数ヶ月後に退職となりますが、それまで耐えられない)
- 辞めたいと自分で伝えたのに引き止められてしまい話にならない
- 上司や上長が忙しすぎて辞意を伝えるタイミングが掴めない(アポを取ろうとしても取り合ってくれない)
- 心身が限界で、とにかく会社に行きたくない
これらの事情は、退職代行を利用する正当な理由になります。
こちらの事情も知らずに「退職代行を使うなんて……」と言ってくるような人の言葉に耳を貸す必要は全くありません。
- そして退職代行には、
- 即日退職できる
- 会社に行かなくていい
- 会社の人間と連絡を取らずに辞められる
自ら辞意を伝え、一般的な流れで退職するよりも、はるかにスムーズに、そしてストレス無く退職できるのです。
このメリットは退職代行を利用しなければ享受できないため、十分利用する理由として成り立っているわけです。
2.「自分でやれよ」は結局他の代行サービスにも言えること
退職は本来は自分でするもの、と先にも述べましたが、世の中には退職代行だけでなく様々な代行サービスがあります。
仕事関係で言えば、転職エージェント、就職サポートなども代行業者と言えます。
他にも、家事代行サービス、運転代行サービス、旅行代理店なんかも一種の代行サービスです。
これら全ての代行サービスにおいて、利用者に「自分でやれよ」と言うことができます。
転職や就職は、自分の足で会社に直接応募しろよ。
家事は、自分のことなんだから自分でやれよ。
運転は、免許取って自分でしろよ。運転する時は酒ぐらい我慢しろよ。
旅行の手配だって今はネットで全部できるんだから自分でやれよ。
「退職ぐらい自分でしろよ」と言うのは、上で挙げた4つの例や、その他の代行サービスにおける「自分でやれよ」と同じことになります。
いやいや、転職は情報が沢山あって自分で集めるのが大変だから……
家事だって子育てしながらじゃ無理があるから……
久々に会う友人との飲み会なんだから帰り道は運転代行を使ったっていいだろう……
旅行のことは旅行のプロに任せた方が間違いないんだから……
それぞれ、代行を利用するのには理由があるはずです。
それは、退職代行においても同じことです。利用する理由、事情があるから利用しているのです。
だから、胸を張って利用して大丈夫です。
3.「逃げるが勝ち」という職場が増えているから
退職代行の利用数が増加している背景にはブラック企業の存在があります。
「1」の理由でも挙げましたが、辞めたいと伝えても引き止めてきたり、辞意を伝えた途端暴言や嫌味が増えたり、いじめのような目にあったり……という酷い会社も実際に存在しています。
こんな会社からは一刻も早く逃げるのが吉です。
無理して留まる必要は皆無ですし、辞意を表明してから数週間も数ヶ月も働き続けることも不要です。
会社に迷惑をかけるから、という理由で退職代行の利用を悩む方もいらっしゃいますが、ご自身のことを人とも思わないような扱いで痛めつける会社には迷惑をかけてナンボです。
退職代行を利用してさっさと縁を切ってしまうのが一番です。
原則は自分で辞めることが大切!しかし最優先事項は自分自身の体と心
退職代行を利用するのは恥ずかしいことではありませんが、退職は原則「自分で辞意を伝え、きちんと引継ぎなどの身辺整理をおこなってから」というのが大人のマナーです。
退職代行を利用すれば、即日で、会社に行かずに連絡を直接取ることもなく、雲隠れのように退職することができます。
しかし、引継ぎもせず、急に辞められたら、会社側も戸惑ったり困ってしまったりするかもしれません。
酷い目にあわされて「ざまあみろ」と思えるような会社であれば、それもひとつの報復になるかもしれませんが、そうでなければ会社に迷惑をかけてしまったということは忘れないでください。できれば退職届や返却物を会社に郵送する際に、ご自身の言葉で手紙のひとつも書いて、お世話になった感謝の気持ちや、突然退職してしまったことへのお詫びの言葉を添えておくのが良いでしょう。
ただひとつ、忘れないでいただきたいのは、いつどんな時であっても、最優先事項はご自身の体と心だということです。
会社に迷惑をかけるかな……という心配や、退職代行なんか使ったらどう思われるだろう……という不安によって退職代行の利用に一歩踏み出せない時は、「このままズルズル働き続けたら自分(の心)はどうなるだろう」と考えてみてください。
退職代行の利用は恥ずかしいことではありませんので、ご自身が辞めたい!と強く願っているのであれば、是非利用されることをおすすめいたします。
まとめ
- 退職代行サービスは世の中にある最高サービスの一種と同様
- 退職代行サービスの利用は一般的な流れで退職するよりもスムーズな退職を可能とする
- 強くやめたいと思う場合は退職代行サービスの利用をお勧め