前職で退職代行サービスを利用したら転職で不利になるって本当?

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前職を退職する際に、どうしても自分から退職の意向を会社に伝えられず、退職サービスを利用したという場合、その後の転職、再就職活動で不利になるのでしょうか。
ツイッターなどで検索してみると「自分で退職の意思すら伝えられない人間が新しい職場でちゃんと働けるとは思えない・・・」など辛辣なコメントが目に飛び込んできましたが、果たしてその考え方は本当なのでしょうか。
今回は、退職代行サービスを利用して退職した場合、転職で不利になるかどうか検証していきます。

結論!退職代行サービスを利用しても転職で不利になる事はまずない!!

先に結論からドン!とお伝えしてしまうと、退職代行サービスを利用しても転職で不利になる事はまずないと言えます。
その理由を紐解いていきましょう。

理由①そもそも退職代行サービスを利用したと転職先には知られない

履歴書や職務経歴書に、自ら進んで「退職代行サービスを利用して退職」などと書かない限りは、転職先の会社にあなたが退職代行サービスを利用した事はまず知られません
もちろん履歴書にも職務経歴書にも、退職代行サービスを利用して退職したなど書く必要は全くありません。会社から調査のために前職に「退職代行サービスを使ったかどうか」なんて問い合わせる事はあり得ませんし、興信所を使って身辺を調べられるなどという事もありません。
自ら言わない限りは、退職代行サービスの利用は知られないのです。前職の会社と転職先の職場に何か繋がりをもっている人がいれば、その保障はできませんが、そのような偶然があっても下記の「理由③」のように冷静に対処すれば全く問題ありません。

理由②大事なのは退職方法ではなく退職理由!面接時には退職理由を明確に

転職するにあたり履歴書を作成する際の職歴欄には「一身上の都合により退職」とひと言書くだけです。そこにわざわざ「退職代行サービスを利用し」など書く事はありませんし、面接時にも、面接官は「なぜ退職したのですか」と聞く事はあっても「それであなたはどのように退職したのですか」とは聞きません。
退職方法など全く問題ではなく、面接官は退職理由を知りたいのです。
だから、退職の理由を聞かれた際には、正直に退職しようと思った理由を答えましょう。待遇面でも構いませんし、人間関係でも構いませんし、ブラック企業だったと正直に伝えても良いでしょう。しかし、できれば退職理由はなるべくポジティブなものの方が好ましいです。
嘘をつく必要はありませんが、「自分のスキル向上のために」や「知識や技術の幅を広げてこんな事をやってみたい」など、できる限り前向きなものを入れ込むように工夫しましょう。

理由③万一どこかから退職代行サービスを使った事が伝わっても事情を説明すればOK

「理由①」で少しだけ触れましたが、万一、前職と転職先に繋がりのある人物がいて、あなたが退職代行サービスを使って退職したという事が知られてしまったら、その時は下手に誤魔化そうとせず、堂々と退職代行サービスを利用した旨を認めましょう。
そして、その理由をきちんと伝えましょう。それは「なんとなく会社に自分からだと言い出しづらくて・・・」とか「上司の顔も見たくなくて・・・」という私情丸出しのものではなりません。きちんと相手を納得させるパワーのある理由を述べる必要があります。

前職の事を悪く言うのはちょっと・・・と躊躇する必要はありません。ブラック企業だったのならば、それを正直に伝えます。
・退職の意向を伝えたのに受け付けてくれなかった。
・目の前で退職願をビリビリに破かれた。
など、自力では退職させてもらえなかったような事情があったと説明するのが望ましいです。

このように正当な理由があって退職代行サービスを利用したと説明しても、嫌悪感を示すような会社であれば、そこもブラック企業である可能性が高いため、もし面接時に何かそのようなシーンに遭遇したら内定が出ても転職は考えた方が良いかもしれません。

退職代行サービスを利用しても転職で不利にならない理由

  • 自分から言わない限りは、退職代行サービスを使ったと知られることはまずない
  • 退職方法よりも退職理由の方が重要視される
  • 仮に退職代行サービスを使用したと知られたとしても、納得させられる事情を説明すれば問題ない

ばっくれて退職する方が退職代行サービスを利用して退職するよりもリスクが高い

「ばっくれる」というのは、会社に何も言わずに無断欠勤を続けて事実上退職という状態に強行的にもっていく行為の事ですが、このように無断欠勤が続くと、会社は懲戒解雇という処分を下す事ができるようになります。
この懲戒解雇を受けると、転職、再就職にはものすごく不利になります。
さきほど履歴書、職務経歴書には「一身上の都合により退職」と書くだけ、と書きました。それは自主退職の場合のみで、会社に解雇された場合は正直にその旨を書かなければなりません。つまり履歴書、職務経歴書に「懲戒解雇により退職」と書かなくてはならないという事です。こうなると、採用は絶望的です。

いちいち調べられるかどうかは会社によって異なりますので「一身上の都合により退職」と書いて誤魔化して運良く採用という事も奇跡的に起こるかもしれません。
しかし、実は懲戒解雇されていたという事実が後から分かると、履歴書、職務経歴書に虚偽の内容を記載したとして、後からとんでもない罰を受ける事になります。

このリスクを冒すぐらいならば、退職代行サービスを利用してきちんと退職をしてから転職、再就職活動を始める方がよほど安心です。

転職サポートに力を入れている退職代行サービスも増えてきている

退職代行サービスの中には、退職後の転職、就職サポートに力を入れている会社が増えてきています。
退職代行にかかる費用の相場は3万円から5,6万円ですが、転職、就職サポートと連携しているサービスには、この退職代行費用をそのままキャッシュバックしてくれるという嬉しいサービスを実施しているところもあります。

無料で退職と転職ができてしまうなんて夢のような事が実現できたら、こんなに良い事はないですよね。

キャッシュバックのメカニズムは決して怪しいものではなく、よくある無料転職サポートエージェントのように、良い人材が欲しい企業からの登録料や成約マージンが主たる収入源となっているため、退職し、転職する側の人間にキャッシュバックができるという仕組みになっています。
今は売り手市場とも言われており、どこの企業も優秀な人材を求めているため、このシステムが成り立つわけです。

退職後の転職活動、再就職に不安を抱えている方には、転職、就職サポートもおこなってくれる退職代行サービスを利用する事をおすすめします。

退職と転職の理想と現実

最後に退職と転職の理想と現実について少しだけお話いたしましょう。
退職代行サービスを利用する方の中には「業務が激務すぎて転職活動をする時間も取れない」という方もいらっしゃいます。

通常、理想とされる転職の流れは、前職に勤務しながら転職活動をおこない、内定が取れて転職先が決まってから、退職願または退職届を提出して退職の手続きをおこない、有給を消化し、晴れて新しい職場に就職する、というものです。
しかし現実は、そんな悠長に転職活動をする時間など確保できないというくらい忙しい生活を送っている方が非常に多く、退職しない事には就職活動もままならないというケースも多くあります。「辞めたい」など言わせる隙も与えないくらい忙殺してしまうという会社も少なくないため、とにかく現状から脱出すべく退職代行を利用するという方法を取る方もいらっしゃいます。

この現状も「前職を退職した後に転職活動を始めた理由」や「退職代行サービスを利用して退職した理由」として使う事ができるので、前職退職の理由と合わせて活用してみてください。

まとめ

  • 退職代行サービスを利用しても転職で不利になる事はまずない
  • 退職代行サービスを利用したことを転職活動で明らかにする必要はない
  • ばっくれて懲戒解雇より、退職代行サービスを利用してきちんと退職