ブラック企業の見分け方とは?50の特徴

ブラック企業の見分け方とは?50の特徴のキャッチ画像

ブラック企業とホワイト企業という言葉が出始めたのは21世紀になった頃からですが、ブラック企業は労働者の権利を無視して労働者を働かせたり、上司が絶対的存在となって好き放題振舞ったり、最近注目されているハラスメント行為が横行していたり、そんな「働きにくい」職場の事を指します。
ブラック企業で働いたせいで、心身を壊して病気になってしまったり、最悪のケースでは死に至ってしまったりするという深刻な問題でもあり、働くならばブラック企業は避けたいというのが私たちの本音です。
今回はブラック企業の特徴をたっぷりとご紹介します。

目次

ブラック企業の特徴50

ブラック企業の特徴を50個集めてみました。
「今自分が働いている会社はブラック企業なのかな・・・」と思っている方、就職活動中で就職する前にブラック企業を見抜きたいという方は必見です。

1.残業が多い

労基法では残業時間の上限が定められていますが、その上限時間も無視して月に100時間前後の残業を強制するような会社は間違いなくブラック企業です。
悪質な場合は残業記録を残さないように、退勤のタイムカードを押してから残業させるという企業もあり、大きな問題となっています。

2.残業代が出ない

払うべき残業代を支払わないのも多くのブラック企業に見られる特徴のひとつです。
注意すべきは「みなし残業」です。就職して会社と雇用契約を結んだ時点できちんとみなし残業の説明がなされていれば、みなし時間を越えない限りは残業代が発生しませんが、みなし残業の説明が無いまま、勝手にみなし分として処理されているケースもあるそうです。
※みなし残業とは、予め残業代を給料の中に組み込んでいる状態を指します。例えば月に20時間の残業代が「みなし残業」として給料に含まれている場合、20時間を超えたところから残業代が発生するという仕組みです。

3.休日出勤が多い

繁忙期に休日返上で働くという事はどの企業でも起こり得る事です。
しかし、ほぼ毎週のように休日出社を強要して十分に休ませない会社もあります。休息が取れず、プライベートな時間を確保する事もできない働き方を強いるのは、ブラック企業に他なりません。

4.年間の休日数が少ない

就職活動中に就労条件や待遇を確認すると、年間休日数を知る事ができます。
週休2日で、その他にも夏休みや年末年始休暇、ゴールデンウィーク休暇などが取れる場合は、110~130日程度となります。年間休日数が100日未満の場合は週休2日にすら到達していません。

5.有給が取れない

有給休暇は、私的な目的で取得できる休暇で、会社はその取得理由を聞かずに社員に休暇を取らせなければなりません。しかし、ブラック企業では有給の取得を認めず出社を強要したり勝手に欠勤扱いとして減給の対象としたりします。

6.有給取得に証明が必要

有給休暇は、会社に理由や事情を話す事なく取得できる休暇です。例えば友人の結婚式に出席する、体調不良で休みたい、といった様々な事情があったとして、それを証明する必要はもちろんありません。
しかしブラック企業では、有給休暇を取るために「証明」の提示を求める場合があります。結婚式ならばその招待状、体調不良ならば診断書などを提示するよう求めるのです。

7.日付指定の有給を強制取得させられる

有給休暇を消化しなければならないというお達しが上層部から出た際に、通常ならば社員に有給休暇の取得を促し、好きな日程で取得するよう勧めるのですが、会社の都合に合わせて勝手に日付を指定して有給を強制取得させるブラック企業もあります。
休みたくもない日に無理やり休まなければならず、休みたい日には休ませてくれない、これではモチベーションが上がるわけがありません。

8.タイムカードは定時に押させる

どれだけ残業しても、逆に朝早く出社しても、タイムカードは定時に押させるように強要するブラック企業が多いです。定時外の勤務時間をごまかし、タイムカードの履歴だけ見ればいかにもホワイト企業のように見えるのですが、実際働いている本人のとってはたまったものではありません。

9.遅刻や早退は強制的に有給扱いとされる

遅刻や早退には様々な理由があります。寝坊やイベント参加など、個人的なものもあれば、電車遅延など、外的なものが原因の場合もあります。こういった様々な理由の遅刻早退をどのように扱うかは会社によってまちまちですが、強制的に有給休暇扱いとする事はできません。社員の希望で有給にするという措置を取る事はできますが、社員の意思に関係無く自動的に有給扱いにする事はできないのです。
それなのに、いかなる事情があっても、遅刻や早退を勝手に有給扱いとしてしまえば、その会社はブラック企業と言わざるを得ないでしょう。

10.帰宅後も呼び出される

残業の強制や、休日出勤の強制の他に、帰宅後の呼び出しもブラック企業の特徴として挙げられます。すでにその日の業務を終えて帰宅したのに、ちょっとしたミスや、翌日やれば良いような仕事でもすぐに呼び出してプライベートな時間を奪っていきます。
よほどの緊急時でない限りはやめてほしい問題行為です。

11.冠婚葬祭に出られない

兄弟姉妹の結婚式や、祖父母もしくは両親の葬儀など、人生における重要な行事にさえ参加させてくれないとんでもない企業もあります。
また、ブラック企業によっては、結婚式を開くという事が証明できるものを持ってこいと言ったり、死亡届を提出しろと言ってきたりするところもあるそうです。

12.無理なノルマを押し付ける

到底達成できないような無理なノルマを押し付けて、できないからと言って残業を強要したり、ノルマ達成のために休日も働かせたり、罵声を浴びせたりするのも、ブラック企業の特徴です。

13.自社製品を強制的に購入させる

販売業の企業であれば、ノルマが達成できなかった者や、自社商品のPRのためという名目で、自社製品を強制的に購入させる事もあるかもしれません。しかし、いくらその会社に勤めているからといって、その会社の製品を買う必要は本来ありません。
有無を言わさず購入を強制する会社はブラックなのです。

14.備品も自腹で購入させる

ひどい会社だと、仕事で使う備品も自腹で購入させる事があります。

15.飲み会は強制参加

ブラック企業の特徴として、仕事とプライベートの線引きが曖昧だという点が挙げられます。本来プライベートな時間に相当する業務時間外の飲み会に強制的に参加させ、その費用も負担させる事も、ブラック企業がやりがちな事です。

16.上司の趣味に付き合わされる

ブラック企業の上司は部下を自分の趣味に付き合わせます。
行きたくもないゴルフや釣りにプライベートの時間を割かなければならないのです。

17.ハラスメントが横行している

パワハラ、モラハラ、セクハラなど、様々なハラスメントが横行している会社もブラック企業の特徴です。ホワイト企業でもセクハラやパワハラをする社員がいないとも限りませんが、きちんとした企業ではそういったハラスメント行為はきちんと取り締まっています。

18.職場いじめは日常茶飯

職場でのいじめが日常的におこなわれているのに、誰も止めに入らない、こういった環境も特徴のひとつです。

19.絶対に逆らえない支配者的な存在がある

社長であったり、部長であったり、もしくはお局であったり、会社の中に誰も逆らえないような絶対的な存在がある事も、ブラック企業のブラックさを助長させます。

20.あからさまな派閥争いがある

大企業には多少なり派閥というものがあり、水面下で争うこともあるでしょう。
しかし、ブラック企業ではこの派閥争いが激化しているケースが多いです。それも幼稚な方法でいがみ合うなど、閉口してしまうような争い方です。

21.「根性」や「やりがい」などの精神論が振りかざされる

ブラック企業にありがちな傾向として、社内に「根性で乗り切れ」や「やりがいこそ一番」などといった精神論がまん延している事が挙げられます。

22.いつまで経っても昇給しない

何年も同じ会社に勤めていても、理由なくいつまで経っても昇給しない場合、その会社はブラック企業である可能性があります。通常の会社であれば、キャリアを重ねるごとに僅かであっても昇給するものです。

23.社員の誕生日ケーキ代などを強制徴収される

社員の誕生日のケーキや、歓送迎のプレゼントなどを、社員の誰かが勝手に手配し、ほぼ強制的にその代金を徴収する事もブラックならではです。
任意徴収ならば、賛同する人が参加すれば良いですが、意思の確認もなくしょっちゅう金を強制徴収するような会社はブラック企業と言えます。

24.社員旅行への強制参加

本来任意参加でなければならない社員旅行に強制参加させるのもブラック企業ならではです。

25.辞めさせてくれない

退職したいと伝えても、退職届を提出しても、受け取ってくれずに辞めさせてくれない企業もブラック企業です。退職するなら訴えてやると脅してきたり、退職したいと伝えた日から小言や嫌がらせが始まったり、そのような手段をとって退職させないように仕向けてきます。

26.会社都合なのに自己都合退職を強

会社の売り上げが落ちて人員を減らしたいという事態に陥った時に、自己都合退職を強制させる事はできませんが、それを無理やり強行するのがブラック企業です。

27.アルバイトばかりで正社員がほとんどいない

事前にブラック企業かどうか見極めるポイントとして、アルバイトばかりが働いていて正社員がほとんどいないところが挙げられます。正社員1人雇うのに1,000万円がかかると言われています。社会保険や福利厚生などにその費用がかかるのですが、これらの費用を削減するために正社員を減らしてアルバイトを増やすのです。

28.若い先輩社員がいない

若い先輩社員がいない場合、入社した若手がどんどん辞めてしまっているという可能性が考えられます。

29.短期間で管理職になる

短期間で管理職になれるような会社は、それだけ人員が足りていないという事になりますので、人員不足、つまり離職率の高さが伺えます。

30.社員の入れ替わりが激しい

社員の入れ替わりが激しい、つまり社員の定着率が低い会社は、ずっと働き続けたいと思えない会社であり、辞めてしまいたいと思ってしまうような会社である可能性が高いです。

31.離職率が高い

離職率が高い企業には、それだけ辞めたいと思わせてしまう原因が潜んでいます。

残業や給料、人間関係など、何らかのブラック企業的な要因がある可能性が高いです。

32.新卒の採用数が不自然に多い

社員数に対して、新卒の採用数が異様に多い場合もブラック企業である可能性があります。
辞めてしまう人が多いために、新卒から多くの社員を採用するしかないのです。

33.常に求人が出ている

社員が定着しない企業は常に人手を募集しています。求人が途切れずに出続けている企業は、社員が定着せず離職率が高いブラック企業である可能性があります。

34.求人の給料設定が高額

ブラック企業は、高い給料を提示することで募集を増やそうとする傾向にあります。
魅力的な金額につられて騙されないように気を付けましょう。

35.「アットホームな職場」をPRしてくる

自分たちで「アットホームな職場」だと、やたらとPRしてくる企業も黄色信号です。アットホームさは、裏を返せば連帯感に繋がります。連帯感を植え付けて会社に尽くさせようとする魂胆が見え隠れします。

36.面接のハードルが低く数が少ない

ブラック企業はいつも人手が足りないため、とにかく早く人員を採用しようとします。
そのため、面接の回数が少なく、そのハードルもかなり低く、あっという間に採用されてしまうところが多いです。

37.休日に面接をおこなう

会社が休みの日に面接をおこなう企業も要注意です。面接に訪れた際に、他の社員がいなければギリギリセーフですが、多くの社員が出社していれば、そこは限りなくブラックに近い企業かもしれません。

38.内定の連絡がすぐに来る

一刻も早く人員を確保したいブラック企業は、面接後すぐに採用の連絡が届きます。

39. 労働雇用契約書の発行がない

労働雇用契約書を発行してくれない企業は、ほぼ100%アウトです。すべき事がきちんとできていない企業だという事が露呈してしまっています。

40.就業規則の提示や説明がない

就業規則など、ルールの説明がない企業にも気を付けた方が良いです。
入社してから、聞いていなかった!という事が出てきても、こういったルール説明が無かった企業は後から何とでも言いくるめられます。

41.書類の管理がずさん

書類などの管理がずさんな企業は、プライバシー保護などの管理が徹底されていないため、信頼できない企業である可能性が高いです。

42.オフィスが散らかっている

オフィスがきちんと整理整頓されておらず、散らかっている会社は、人員が足りていなかったり、仕事が忙しすぎたり、何らかの問題を抱えている可能性があります。

43.深夜も窓から明かりが漏れている

深夜になっても電気が消えずに、明かりが漏れているような企業は、深夜残業がおこなわれているブラック企業である可能性が高いです。

44.ネットの口コミでブラック企業だという評判が多い

このチェック方法はかなり有効です。口コミでブラック企業だという評価が多い企業は十中八九ブラック企業と言って過言ではないでしょう。
エントリーする前に確かめてみる事が大切です。

45.近隣の評価が悪い

近隣の人々からの評価が良くない企業も、ほぼブラック企業だと確定して間違いありません。

46.国民年金に加入させられる

通常の企業では、厚生年金に加入しますが、国民年金に加入させる企業は福利厚生面できちんとしていない企業である可能性が高いです。

47.インフルエンザでも出社させる

ブラック企業は、インフルエンザなど、外出してはいけない疾病にかかってしまっても出社を強要させます。

48.うつやノイローゼを発症した社員が多い

うつやノイローゼになり、休職したり退職したりしている社員が多い企業はかなり危険な企業です。

49.自殺者や過労死を出している

ニュースでも取り上げられる事がありますが、自殺したり過労死してしまったりした社員を出した企業も恐ろしいです。明るみに出る事によって改善されるケースも多いですが、根本的に改善されているかどうか注視すべきでしょう。

50.テープを回していないか確認される

テープを回していないかどうか確認するという事は、それだけやましい事をしているということになります。ブラック企業である事を隠そうとしている可能性があります。

ブラック企業から逃れるために退職するなら退職代行サービスがおすすめ

こういったブラック企業から逃れるためには退職するのが一番です。
しかし、ブラック企業はなかなか辞めさせてくれないところも多いため、自力でスムーズに退職するのは難しいかもしれません。
そんな時は、退職代行サービスを利用して、退職の意向を伝える事と、退職に必要な手続きの窓口を任せるのが良いでしょう。

まとめ

  • ブラック企業は「働きにくい」職場
  • 最悪のケースでは死に至ってしまったりするという深刻な問題
  • ブラック企業から逃れるためには退職代行サービスを利用するのが良い